マブラヴ
0865話
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は洋上プラント内部にいるテロリスト共を捕らえるぞ」
「と、捕らえるって……一体どうやって? 敵がどのくらいいるかは分かりませんが、少なくてもこの洋上プラントの守備部隊をどうにか出来る数なのは間違いないんですよ!?」
「問題無い。その辺は俺の……そうだな、召喚魔法でどうとでもなる」
ネギま世界でもスライムは召喚魔法に間違われたんだから、ここでスライムを召喚魔法だと言い切っても問題は無いだろう。
……正直グリを出してもいいかとも思ったんだが、あの体躯ではこの洋上プラントの中で行動するのは厳しい。かと言って……いや、ありだな。中で移動するのが厳しいようなら外で使えばいい。
問題はF-15Eがグリに向かって攻撃してきた時だが……36mmならまだしも、120mmの方は風の衝撃で防げるかどうか微妙だろう。
だが、今のグリはグリフィンドラゴンの名前通りに竜の血が強く現れている。魔力の類は当然俺と契約した時よりも上がっている筈だ。それに、いざとなったらネギま世界に戻せばいい、か。
通路の中で素早く判断すると、再び国連職員へと向かって声を掛ける。
「悪いがもう1度外に出るぞ。召喚魔法で戦力を出す」
正直な話を言えば、この国連職員は足手纏いでしかない。だが、この施設の中を自由に移動するにはこの男の指紋や網膜が必要なのも事実だ。例えばさっきのシェルターや、あるいは今俺達が出てきたばかりの外へと続く通路も同様だ。
俺達の案内をするという事で、恐らくゲスト権限だろうが……それでもゲスト権限も何も無い俺達よりはマシだった。
そうである以上、この男には俺に付き合って貰うしかない。
「は? はぁ……分かりましたよ」
不承不承ながらそう告げ、再び認証を済ませて扉を開く。
先程VF-25Fを出した場所へと移動し、呪文を紡ぐ。
『我と盟約を結びし者よ、契約に従いその姿を現せ!』
その言葉と共に、上空の空間が歪み……グリが姿を現す。
「GYAAAAA!」
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