マブラヴ
0865話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
な場所はあるだろう。
そんな俺の予想は案の定当たり、機体を出せる場所へと向かう途中で避難用のシェルターに寄り、レモンとマリュー、ルカを始めとした非戦闘員を置いて行く。
……ちなみにルカはS.M.Sで戦闘訓練を受けているし、レモンはそれ程高度ではないと言っても魔法が使える。更にマリューに至っては原作でコーディネーターの特殊部隊とまともに渡り合っていたような実力の持ち主で、更にシャドウミラーに所属してから魔法やら何やらで更に生身での戦闘力は高くなっている。
そんな3人をシェルターの中へと残していったのは乗れる機体が無いというのもあるし、何よりいざという時の護衛を頼みたいというのもあった。
遅まきながらテロリストの襲撃を受けているというのを洋上プラントの職員も把握したのか、非常警報が施設の中に鳴り響く。
洋上プラントを護衛している戦力はどうなったんだ? 今頃敵襲を知らせるってのは……いや、それだけここが狙われる可能性が少ないと思い込んでいたのを利用された感じか?
ともあれ、施設内に非常警報が鳴り響く中、シェルターの中に入っていく技術者達を見ながら空間倉庫の中からサブマシンガンや拳銃といったものを取り出してレモン、マリュー、ルカの3人へと手渡していく。
「じゃあ、ここの防衛は頼んだ。何かあっても、お前達なら大丈夫だろ」
そう告げるが、実際俺が頼りにしているのはルカよりもレモンやマリューだったりする。
やはり生身での戦いでエヴァに鍛えられているというのは大きいだろう。
それを理解しているのか、レモンとマリューが頷きを返す。
「アクセルも気をつけてね。もっとも、この世界のテロリストにアクセルをどうにか出来るとは思えないけど」
「そうね。もしこの世界の技術で物理攻撃を無効化するアクセルをどうにか出来たとしたら、寧ろその人達を調べてみたいわ」
マリューの心配半分の言葉に、レモンもまた小さく笑みを浮かべて同意していた。
それに小さく肩を竦め、2人を抱き寄せて軽く口付けを交わしてからアルトと国連の職員と共にそこから離れる。
……アルトと国連職員がどこかジト目で俺を見ているのは気にしないようにしながら。
「ここでなら機体を出しても大丈夫だと思います。その……上からは聞かされていたんですが、自由に物を出入り出来るような魔法を持っているというのは……」
「本当だ」
国連職員の指紋、網膜の認証によって開けられた扉から外に出たところで掛けられた言葉に頷く。
正確には魔法じゃなくて特殊能力なんだが、それを言う訳にもいかないしな。
ともあれ、俺のその言葉に驚きの目を向けてくる国連職員。まぁ、基本的にはただの一般職員なんだろうし、俺達シャドウミラーの情報については疎いんだろう。
…
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ