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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
外伝 苗っち、幻想郷でいらんことする
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な破片が吹っ飛んだ。美鈴の頑張りすぎだ。吹き飛んだ要石は人里から数里手前に落下し移動を停止。危うく人里壊滅の危機である―――が。
「あっ・・・?」
何と驚くべき事に、その一撃で地割れが発生。どうやらあの付近に旧地獄と繋がる地下の見えない亀裂が存在したようだ。そのまま地割れに飲まれた要石の一部は沈み―――
「あっ!」
地下水・・・というか温泉が間欠泉のように吹き出し、あの膨大な質量の要石を持ち上げる。しかしこれは不味い、あの様子では人里に落ちてしまう。そうヒヤッとした霊夢だったが―――
「・・・あ」
その直後、人里が消えた。いや、正確には人里の守護者である慧音の力で干渉できなくなっているのだろう。降り注ぐ大量の温水と要石は誰も犠牲にすることは無かった―――のだが。
「あー・・・」
石が持ち上がり、どこかへとブン投げられた。再び人里を出現させるのに邪魔だから、恐らく妙蓮寺の白蓮あたりが投げ飛ばしたのだろう。投げられた石は魔法の森中腹辺りに落下し、今度こそ停止した。が、まだ事態は終わらない。
「あっ!?」
上空に打ち上げられた妖怪の山が落下してきて、丁度砕けた所に綺麗に収まったのだ。ずしぃぃぃぃぃん・・・という地響きと共に山の天狗たちが一斉に飛び立ちパニックになっている。―――そして、これが恐らく最後のアクション。
「・・・あっ」
山の頂上から凄まじいサイズの竜巻が発生している。恐らく山の総大将、天魔が萃香のあれを攻撃と認定し、報復として飛んできた神社方面に竜巻を飛ばそうとしているのだ。恐ろしいまでの指向性を持った竜巻は一直線に満身創痍の博麗神社へと向かう。
ただの竜巻ではない、あの天狗の長と名高い天魔の発生させたそれだ。見た目は竜巻のようでも、その実込められたエネルギーは台風にも匹敵する。異変解決のプロである霊夢も、流石に自力で竜巻をどうこうできるほどの力は持ち合わせていない。
これは終わったかな、と思った霊夢は静かに
温
(
ぬる
)
くなったお茶をすする。その顔に浮かぶのは混乱や憤怒を通り越した先にある、悟り。こう、時々何をやっても駄目な時と言うのは存在するし、今回もその類だから抵抗しても無駄かなと勘が告げていた。
(神社の修理費と私の治療費でいくら飛ぶかな・・・)
鬼より怪力な人間って何よ。まさかこんなにもバイオレンスな方法で直接壊すとは思わないし、明らかに風が吹けば桶屋が儲かる的な連鎖反応が起きている。誰も儲かってないけど。
本当に死人とか出てるんじゃないだろうか。
で、今になって思う。
―――幻想郷を滅ぼすって、そういう意味?
しかし、この子はつくづく読めない存在だった。
「下がってて霊夢!・・・疾符『打風輪』、最大出力で逆、回、転(
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