純白の騎士
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は呪印なんですか!?」
アレクセイは自分の剣を直しながら話す。
「いや呪印ではない、あれは鬼人化だ」
「鬼人化!?何なんですかそれは……」
渚がアレクセイを見ながら呟いた。
「俺も詳しくは知らん。ただなんらかのせいで鬼の力が身体に含まれ、何かが器を乗っ取った時に鬼人化する………と言われている」
「赤虎…………」
渚が呟くとアレクセイが
「今は彼を安静出来る場所に連れてくぞ」
と話しアレクセイと渚はルフレスの宿屋に向かった。
俺が気付いた時、俺はベッドで寝ていた。
(あれ?確か俺は渚と一緒に鬼と戦ってて、妄想の神様が…そこから記憶が…渚は!?)
「渚っ!痛っ!」
俺が身体を起きあげた瞬間身体に鋭い痛みが走った。
「あ、赤虎目が覚めたんだね!」
渚が安心した様に駆け寄る。
「渚、無事だったんだな!良かった……そうだ鬼は!!」
俺が聞くと「赤虎が倒したんだよ」と笑う。
「俺が………?」俺がなんのことと聞こうとすると
「お前が鬼人化して倒した」
純白の服を纏った男が話した。
「アレクセイさん来ていらしたんですね!」
渚が呟くと俺は思った。
「純白の服にアレクセイという名前……もしかして!」
渚は頷き「うん騎士団四天王アレクセイ・バークライトさんだよ」
俺は憧れの四天王を前に感動したが鬼人化という言葉が引っ掛かった。
「お会いできて光栄ですアレクセイ殿。すみませんが鬼人化とは?」
俺が尋ねるとアレクセイは
「やはり自覚はないか…お前には何故か鬼の力が眠っている…身に覚えはないか?」
しかし俺は全く身に覚えがなく
「いいえ全く」
アレクセイは「そうか」短く話し椅子に座った。
「鬼の力は俺が封印しておいた、まあ一時的なものだがな…己の意思にもよるが…お前が鬼の力を求めれば…その時は解るな?」
「……はい、力が解放される…と言う事ですね……」
俺が呟くとアレクセイは頷き
「…ふっ、物分りが良くて助かる」
アレクセイは少し笑いながら話した。
「この暁の娘に心配かけるなよ…それじゃあな」
アレクセイは俺の肩を叩き去っていった。
「赤虎心配したんだよ……」と渚が俺に近付く。
「ごめんよ渚…心配かけたな」俺も近付いた時、
「忘れ物……」とアレクセイが帰って来た。
俺たちは近付いていた顔を戻す前にアレクセイに見られた。
「あちゃーしまったな、来るのが早かったか…あんまりやらかすなよ若いの」
と実際は忘れ物が無かったアレクセイが笑いながらまた去っていった。
「「……………………………」」
俺たちは恥ずかしさで顔を埋めながら同時に
「「ぷっ…………あはは!」」と笑った。
「うん赤虎だ!」と渚
「うん渚だ!」と俺も当たり前の事を確認し合いながら笑いあった。
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