第一部 学園都市篇
第3章 禁書目録
27.Jury・Night:『Necromancer』U
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せべくにしげ》と、短刃の宗易正宗の二刃が。最初から、配置されていた刃に貫かれて。
『が、ギィアァァァ! 何故だ、何故私の洗脳が通じない?!』
「たりめェだ、阿呆。男の口説き文句なんざ、聞く訳あるか。俺を口説きたきゃ、女に生まれ変わって出直してこい」
のたうち回るように、耳朶に侵入して脳味噌を弄り回そうとしていた二つの舌が乱舞した。それから逃れ、傷痕をわざと無惨に切り開きながら。致命傷を与えるべく、嚆矢は“合撃”を構える。
正しく、最後の一撃の為に。最期の一撃の、溜めに。
『きっ、貴ッッッッ様ァァ!』
「あばよ────!」
遮二無二繰り出された両腕は、背後から。しかし、種のバレたトリックなど児戯に等しい。ショゴスの観測により得た背後の位置を元に、“ヨグ=ソトースの時空掌握”にて空間転移する刃が“悪逆涜神”を捉える。
その剣撃は“添截乱截”。柳生新影流の剣は、護謨じみた表皮とゲルじみた中身の二重構造を深々と斬り裂く。右八相に構えて、上段から相手を切り下げ、再び片手で切上げ、更に上段から片手で突く技を。腐った肉を斬り、饐えた血飛沫を感じながら。剣舞は、確かに獲物を斬り捨てた。
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