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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第65話 聖王器ブランバルジェ
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(………やはりそうなのか?)
桐谷との戦闘をしながらクレインは思う。
(冗談かと思っていたが自分の使っているデバイスがブランバルジェだとは本当に気が付いていないようだ………ならば相手にブランバルジェの使い方を学ばせる前に………!!)
その焦りが判断を鈍らせたのか、
(来る!!)
二刀に変え、攻撃をしてくるクレインの指の動きを桐谷は見逃さなかった。
動いた瞬間攻撃をパッと止め、バックステップする。その瞬間先程まで桐谷がいた場所に魔力の槍が現れていた。
『まるで結晶ね………』
「桐谷の言う通り、僅かな動きだけど何かを操作した後、出現した。……って事はやっぱり発動条件は何かを操作した時だな」
『けどそれだけじゃ、タイミングをずらされたりフェイントで出てこないなんて事もされそうだけど?』
「まあその可能性もある。………だが、クレインの奴何か勝負を焦っていないか?前みたいにここぞと言う場面しか使わなかった槍を絶え間なく使ってる」
『………本当だわ』
先程までの戦闘とは違い、絶え間なく魔力の槍が桐谷を襲う。
「くっ………!!」
もう既に桐谷は回避に専念しており、攻撃の手は完全に止まっていた。
「ちょこまかと逃げるね…!!」
「そう簡単にやられてたまるか!!青龍麟!!」
そんな中、左腕の拳から魔力弾を飛ばす。牽制程度の効果しかないが、相手を倒すことに集中しているクレインの虚を突いた。
「くっ!?だがそんな攻撃じゃ私を止められないよ?」
だが反撃を受けた事で攻撃に転じていたクレインの勢いが少し弱まった。
(………何故そんなに警戒している?)
セレンを使ってからクレインの戦い方は変わった。攻めに転じ、まるで早く桐谷を倒さなくていけないと言った焦りを感じる。
(先程言ったブランバルジェ、それほど奴にとって脅威なのか?)
実を言えばクレインに言われる前から桐谷には心当たりがあった。
(ジェイルに言われていた不具合、実際にセレンを使って感じていたことがある………)
それは以前以上に手に馴染むのだ。自分の思う通りに動く、体の一部のような感覚。
(確かセレンがおかしくなったのは………ヴィヴィオと初めて会った時か)
あの時からセレンが話す事は無くなった。
(もしかしてあの時から俺のデバイスは………)
クレインの様子も含めて桐谷はそう確信した。
(だが俺は使い方を全く知らない………)
問題はそこだった。クレインはブランバルジェの力を警戒しているが持っている本人は全く分からない。
(結局今出来る戦い方をするしかないか………)
そこまで考えて桐谷は考えるのを一旦止めた。再び魔力の槍を使って桐谷を襲い始めたのだ。
「何
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