暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第65話 聖王器ブランバルジェ
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びバリアーを張り、守りに入る。次の瞬間ボールが次々と爆発したのだ。

「ぐうぅぅぅ………!!」

次々に爆発するボールの衝撃に身体が揺られながらも懸命に耐える。

(まずい………!!)

しかしそのバリアーにも限界が近づいてきていた。
Sランクの攻撃でも耐えられるバリアーであるが、使える時間は少ない。
当然桐谷もそれは分かっていた。

(くそっ、俺の悪い癖が出たせいか………)

悪い癖とは考え過ぎること。零治はどちらかと言えば戦闘で感じ対応するタイプだが、桐谷は分析して戦うタイプだった。どちらも長所短所はあるが、今回は完全に裏目に出てしまった。

(どうする、どうする………!?)

最早バリアーは消える寸前だった。

(俺もクレインみたいに武器を変更できれば………ん?)

その時ふと気が付いた。零治を差し置いて先に桐谷を倒しにかかったクレイン。ガラッと変わった戦闘スタイル、そしてブランバルジェ。

(まさか………!!)

そんな都合の良い話なんてあるわけがないと思った。だが思い返してみれば思い当たる節がある。それはクレインの戦闘方法の変化だ。先ほどまでの魔力の槍の多用が少なくなり、クレスレンジでの戦闘を主体とした。しかも焦ったような様子で桐谷を潰しにかかっている。

(何故俺をそんなに恐れているのか………それは………)

そう考えると可能性はある。

(頼む!!)

桐谷は藁をも縋る思いでクレインの武器変化を想像しながらセレンに命令したのだった………














「さて、そろそろ良いだろう………」

クレインは過去のバルトマン戦で零治、そして桐谷の戦闘スタイルを分析していた。そして桐谷で一番警戒していたのはアルトアイゼン………では無く、ホムラによってもたらされた情報でのブランバルジェだった。

「桐谷!!」

壁の外側で零治が叫ぶが、声は壁を越えることはなく、当然反応も無い。

「もし使いこなせていれば私は負けていただろう………」

そう思わせるのは、クレインの武器としている魔力の武器はブランバルジェを元に考案したものだからだ。
当然オリジナルのようにはいかず使い捨ての様な戦い方しかできなかった。

「さて、残りは有栖零治か………彼については弱点ははっきりしている、早く終わらせて不具合を修正しないとね………」
「何を勝ったつもりでいる!!」

クレインが背を向けた瞬間だった。爆煙の中から颯爽と桐谷が現れてクレインに襲い掛かった。

「加藤桐谷!?」
「はあああっ!!」

両手でしっかりと掴んだ槍の先をクレインに向け、そのまま突貫した。

「くっ!?」

不意を突かれたクレインだったが、槍を冷静に見
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