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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第65話 聖王器ブランバルジェ
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もよ………』
「零治、傷の手当て終わったぞ!!」
『こっちもある程度終わったわ』
そんな中、零治の傷の手当をしていたアギトとエリスも処置が終わった。
「エリス、アーマーの方は?」
『アーベントは使用出来るわ。………だけど防御を含めて、あのフィールドがある以上、ラグナルフォームでやるしかないわね』
「そうか………それとホムラ」
『何よ?』
「俺の身体を使っていたお前から見て、神速、後何回使えると思う?
『………使わない方が良いわ。分かっていないと思うけど、あなたの脳の負担はもう限界寸前よ。私が使ったのにこんな事言うのは申し訳ないのだけれど、ウォーレン・アレストの回復が無くなった以上、もうこれ以上の負担は考えれないわ』
「なるほどね………まあそんな感じはしてたけどね」
ホムラの言葉に苦笑いしながら返した。
「零治、無茶するつもり無いだろうな………?」
「俺だってしたくはないさ。またみんなと離ればなれなんて勘弁だしな。………だけどその皆を守るためなら躊躇するつもりはない」
「零治………」
アギトは零治の覚悟を止めようとも思ったが、零治の考えも分かっていたので止める事は出来なかった。
既に時間はもう残り僅かとなっていながら未だに侵入組から連絡が無い。取れるかも分からない状態ではあるが、状況が変わった様な変化も無い。
実を言えば既に外ではエンジェルソングが止まり、外でははやて達が戦線を立て直したのだが、アギト達が知る由も無かった。
「だからアギト、悪いが最後まで協力してもらうぞ」
「!?ああ、もちろんだとも!!!」
そんな中でも自分を頼ってくれた事がアギトの中で何よりも嬉しい言葉だった。
「よし、それじゃあ行くか。エリス」
『分かったわ』
「ラグナル、セットアップ!!」
白いロングコートに腰には刀。
「やっぱりこれかな………」
「零治!!」
「ああ、ユニゾンイン!!」
そしてアギトとのユニゾンを得て、炎を纏った赤を中心としたロングコートへと変わった。
「!?零治か!!」
「不味いね、流石に2人の相手を一気にするつもりは無いよ」
ユニゾンを終え、戦闘態勢に入った零治だったが、その零治の場所と桐谷達が戦っている場所の丁度中心辺りに透明な壁が現れた。
「これは………」
「悪いが、戦闘が終わるまでそこで見ててもらうよ、こっちも余裕が無くなったからね」
そう言ったクレインの顔には本当に余裕の色は伺えず、少々戸惑っている様にも見えた。
「エリス、転移は!?」
『………駄目!!ブラックサレナじゃないとあの壁を越えられないわ!!』
「どういう事だ?」
『微妙に空間が歪められてる。ブラックサレナのボソンジャンプなら座標をしっかり設定できるから可能だ
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