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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第65話 聖王器ブランバルジェ
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にせよ、今の状況はどうにかして打開しないとな………っ!?」
桐谷はそう呟きながらクレインの攻撃を避け続けるのだった………
「はあああ!!」
今度はラケーテンハンマーで加速力の付いた一撃を与えても相手はビクともしなかった。
「本当に硬いなコイツ………!!」
舌打ちをしながらそう呟く。
「だったらこれならどうだ!!」
そう言うと8つの鉄球を自分の目の前に設置し、ハンマーを構える。
「シュワルベフリーゲン!!」
そして相手のレーザーの迎撃を気にせず鉄球を次々に打ち出した。
敵は慌てる事無く羽で自分の身体を覆った。
「やっぱり威力が弱いか………」
鉄球は羽へ全て直撃したが、それでも厚く硬い羽を貫通することは出来なかった。
「だったら!!」
羽で体を隠している内にヴィータの威力のある攻撃をするためにグラーフアイゼンをギガントフォルムへと変えた。
「コメートフリーゲン!!」
自分の顔ほどの大きな鉄球をギガントフォルムで打った。
紅蓮の魔力を纏い、守りに入った厚い翼に直撃する。
「!?」
大きな身体が衝撃により浮かぶ。
「くそっ、浮かんだだけか………」
衝撃によって相手は少し浮いたが、翼の厚い装甲を貫くことは出来なかった。
ヴィータにとってもこの技は自身に負担がかかる。そう連発出来る技では無かった。
(くそっ、これが通らないとなると後は直接ぶっ叩くしかない………だけどあの弾幕の中を突っ切って、狭い室内で使うとなるとギガントフォルムでの攻撃じゃ………それにコメートフリーゲンであれじゃ………となるとやっぱり………)
そう思いながら再びレーザーの攻撃を回避する。
相手は翼を畳み、ミノムシの様に丸くなって発射していた。
「丸くなって完全に守りに入ってるのか………これ以上時間を掛けるわけには………」
タイムリミットも残り30分を既に切っている。脱出はもう絶望的だが、せめて、ゆりかごを止めなくてはならなかった。
そんな中、遠くからこちらに向かってくる音が聞こえてくる。
「くそっ………!!もう来たか!!」
倒してそのまま放置していたブラックサレナ達が修復し、ヴィータを追ってやって来たのだ。
最早、迷っている暇は無かった。
「邪魔される前に決めてやる!!」
大きな翼を持つ、ブラックサレナの正面の地面に立ち、グラーフアイゼンを構える。
「私のとっておきだ!!」
地面に着いたのは単純に部屋一杯までハンマーのヘッド部分を巨大化させるためだった。
「行くぞ、ツェアシュテールングスフォルム!!」
グラーフアイゼンを巨大化させ、更にドリルとブーストが付いたハンマーが
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