マブラヴ
0864話
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いや、あるいは俺達がこのプラントに来たからこそ行動を起こしたのか?
そうである場合、俺も随分と甘く見られたものだ。
「下がってろ」
近づいてくる殺気に、空間倉庫から取り出したOGs世界でシャドウミラーと合流するまでに放ろうしていた時に入手したサブマシンガンを取り出す。
そして乱暴に会議室の扉が開かれた瞬間……それに合わせてトリガーを引く。
耳をつんざくような音が響き、扉を開けて部屋に入ろうとした男達へと弾丸の雨を浴びせる。
「なっ!? くそっ!」
集団の先頭で入ってきた者達は数秒と掛からずに物言わぬ骸へと姿を変えたが、扉の影になっている位置に声の主を入れてまだ3人程の気配。
そのまま腕を白炎にして虎と獅子の炎獣を作りだして放つ。
『GAAAAAAAAA!』
そんな雄叫びを上げながら扉の外へと出て行くと、次の瞬間には扉の影に隠れていた3人が部屋の中へと入ってくる。
本来であれば通路を逃げていったんだろうが、通路を炎獣2匹に押さえられては、既にどうしようもなかったのだろう。
そのまま身体中を火傷している男達をあっさりと気絶させていき、最後の1人へと手を伸ばした瞬間、床に倒れていた男はガバリと起き上がる。
「神の試練を冒涜する悪魔よ! 神より下されし天罰を受けよ!」
その言葉と共に、手に持っている何かのスイッチを押そうとしたのを見た瞬間、俺は口を開く。
「加速」
精神コマンドの加速と、瞬動の同時使用。次の瞬間には俺の姿は男の後ろにあった。
男の握っていたスイッチをその手に持ちながら。
「取りあえずお前は眠ってろ」
呟き、首の裏に手刀を入れて気を失わせる。
「……さて」
そこまででようやく我に返ったのか、顔を蒼白にしながら案内役の国連職員がこっちに近づいてきた。
「そんな、なんでこんな……」
「キリスト教の恭順派、だな?」
その問い掛けに、国連の職員は顔を引き攣らせたまま頷く。
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