マブラヴ
0864話
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る影響か?
ともあれ、国連職員の言葉に小さく苦笑を浮かべたルカは、早速とばかりに口を開く。
「どこか部屋を1つ用意して貰えませんか? 取りあえずどこまで効率化出来るか、そしてプラントの性能を改良出来るかを話し合ってみたいと思いますので。……構いませんか?」
チラリ、とレモンに視線を向けて尋ねるルカに、レモンは頷く。
「ええ。合成食関係に関しては、私達は殆どノータッチだしね。キブツがある限りそっち関係の技術には手を出していなかったから」
「あー、それは確かに。元素変換装置があれば食事に関してはそれ程心配しなくてもいいですしね。いえ、それ以外にも色々と……」
「そうね。他にもアクセルの空間倉庫があって、そこには大量に食料の類が入っているし」
俺が何度か空間倉庫から食べ物や飲み物を出しているのを知っているルカや、はたまたその会話を聞いていたアルトまでもが俺へと複雑な視線を向ける。
……ちなみにだが。EX-ギアを身につけていざという時に備えているアルトだが、その本領とも言うべきVF-25Fに関しては今話題になった空間倉庫の中に収納済みだ。
「さすがシャドウミラーの代表、凄いですね」
国連職員のおべっかに小さく肩を竦めて返し、俺達はプラント内部にある会議室へと案内される。
そしてテーブルの上に広げられる幾つかの料理。
ソテーや煮込み、スープといった簡単なシーフード料理が並んでいる。ただし、全く同じ料理が2つずつ、だ。
「右側が合成食を使って作られた料理で、左側がこの近海で取れた海産物を使って作られた料理です」
「へぇ。こうしてみる限り、外見と匂いに関してはかなりレベルが高いですね」
ルカの感心したような声。
ちなみにだが、ユーラシア大陸の近海で取れる海産物はBETAの戦いで多用されているアンチ・レーザー弾、通称AL弾による重金属雲の影響で汚染されている。その為にそのままでは食用に出来ず、精製工場で重金属を回収した後に合成食として出荷されるとか。この辺は先程の国連職員からそう説明された。
ただし、この汚染された海産物で作られた合成食が難民キャンプに優先的に配給されているという噂もあるらしいが、それに関しては全くの出鱈目らしい。……真実はどうか分からないが、少なくても国連職員は本気でそう信じているように見えた。
それはともかく、現在俺達の前にある料理に使用された海産物はAL弾頭の使用が禁止されているこの近辺で取れたもので、特に何もしなくても食べられる超が付く高級食材らしい。
実際、そういう意味では豪華極まりない料理だし、プラントの職員ってのは天然物を食えるという意味ではかなり競争率が高いよな。
「へぇ。……じゃあ、まずは味を比べてみますね」
そう告げ、ルカや他のL.
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