第一章 桜の秘密
第1話 『サクラフタタビ』
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部はどうやって情報網を持っているのか謎すぎて怖いが、テストの解答を貼ったりするなどといった行動をするため生徒会及び風紀委員会では彼らは見つけ次第確保し連行するために、そして杉並を捕縛することに全力を挙げている。何せ学園のイベントがある度にハチャメチャなことをしている。奴本人は、イベントを盛大に盛り上げようと努力させてもらっているだけだと言うが、余計なお世話極まりない。
「それは事実だけど」
「新聞部部長としては、いつまでもこの状況に、甘んじているわけにはいかないのよ!」
そう言って机をガンと叩いた。
「でもそれって杉並くんに対する立夏の個人的な怨み、私怨だよね〜?」
「はい、私怨ですね」
「私怨だと思います」
「ですよね〜」
シャルルを筆頭に姫乃とさら、それに葵ちゃんが私怨だと言う。
「そこ!うるさい」
立夏がヒソヒソする4人に怒鳴りつける。
「そうだよ。非公式新聞部は生徒会でも対立してるから私怨じゃないよ。ね、高秀?」
「ああ、俺もそう思う。生徒会だとしても公式新聞部部長だとしても、2つの違う立場だがどちらにしても杉並とは対立を回避できないからな。そんな言葉が出てしまうのも当然だと俺は思っている」
俺としては杉並には大人しくしてもらって、楽しい思い出を作りたいんだがな。まあ叶わないだろうな。
「ありがと2人共。話を戻すけど、私たちは新聞部として劣っています。なので次の学校新聞でどっちの新聞がより学校新聞として優れているか、見せ付ける必要があるのです」
「だったらもっと正攻法な記事にしたほうが良くないですか?一応学校新聞な訳ですし」
確かにその方が人々への印象もいいだろうな。それにホワイトデーでもあるから売れると思う。
「例えば?」
立夏は清隆へと視線を向ける。
「発行予定日は卒業式の前日ですよね高秀さん?」
「ああそうだな。なるほど卒業特集ってわけか」
清隆の質問されその意図を理解し、どういった記事を書くのかを言うと清隆は頷く。
「いいね、それ。今までの学園生活を振り返ると同時に卒パのオススメクラスを紹介して特集するとか」
シャルルは胸の前で手を合わせながら意見する。
「だったらそこに入れるのはオススメクラスとクラブの出し物とかも入れると来場者もごった返さないと思うよ」
「そうですね。それに前日がホワイトデーなので恋愛の特集とかすると女子が盛り上がると思います」
シャルルに続きジルやさらも特集のお題を上げていく。
「そうですね、女の子は恋愛ごとには弱いですからね。特にホワイトデーには女の子がバレンタインの時のお返しのことでそわそわすると思いますし」
そこに姫乃が賛同する。
「それだったら私ホワイトデー売れ筋商品ランキングとか作れちゃうかもです」
葵が自信満々に
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