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D.C.V〜ダカーポV〜 己の守る物の為に
第一章 桜の秘密
第1話 『サクラフタタビ』
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うよ。私は『孤高のカトレア』とか呼ばれちゃってて、高秀とジルにはそれぞれ『氷刃のデストラクター』『祝福のアロマーゼ』なんて呼ばれちゃって!3人共カテゴリー5の魔法使いだったの」
立夏がうっとりした感じに呟く。その目は過去を振り返っている目だった。
そういやそんな二つ名あったな?ジルは主に治癒系の魔法を得意としてたもんな
「それって凄いんですか?」
「当然。なんせカテゴリー5は世界に5人しか居ないんだから。まあ、教会でそれらのカテゴリーは決められるから、そのカテゴリーが魔法使いの能力の絶対値を表す訳じゃないんだけどね」
葵の疑問に立夏は自慢げに答えながらも、その凄さについての説明を加える。
「へえ〜、意外と詳細な設定なんですね」
「設定言うな。本当なんだから!世界中を旅しながら大活躍してたんだから………」
立夏はさらの設定発言を取り消すように、立ち上がって強く迫る。その勢いに気圧されてさらはタジタジになった。
「お〜い立夏。帰ってこ〜い、現実の世界に帰ってこ〜い」
「私はいつでも現実の世界に生きています??もうっ、どうして伝わらないかな?」
シャルルが呆れたようにそう言うと立夏ははっきりとそう言い、愚痴りながら席に座る。
「どうしてって言われても………」
「何よ、清隆までそういう反応するの?じゃあ前世から続く私との運命の赤い糸も信じてないっていうの?」
清隆の反応に立夏が不機嫌な顔で言葉を紡ぐと俺ら以外の部員が冷たい目で清隆を見つめる。
「えっと、俺が運命の赤い糸を信じる信じないは置いといて」
実際は本当なんだがな、清隆と立夏には孫がいるし。確か、さくらだったかな?
「あー??清隆誤魔化した」
「えっと何で魔法なんですか?」
おっ?本気で話の流れ変えたな。
「ふ〜んだ」
おいおい、拗ねんなよ。拗ねなくても、俺らは信じてるから。さて、そろそろこの脱線を立て直さなきゃいけないな。
「皆もその辺にしとけ、俺達は編集会議中だろ」
全員はその言葉に頷くと会議に戻った。
「まあ、高秀たちが信じてくれてるから良いけどね。理由は………非公式新聞部に勝つためよ!」
非公式新聞部、その名前は前世でも忘れることはなかった。彼らは活動場所も活動内容も部員の数さえも不明だということとその彼らを率いているのが杉並だということだけだ。
立夏は表情を厳しくしてバンと音をたてて立ち上がりながら理由を言った。まあ前世でも今世でも杉並と立夏は犬猿の仲だからな。
杉並とは下の名を始めとするすべての個人情報が謎な学園一の問題児だとだけ言っておく。
「非常に遺憾ではありますが、現状私達公式新聞部よりもアイツら非公式新聞部の方が、知名度、発行部数ともに勝っているのは皆さんもご周知はずです」
そうなのだ。彼らー非公式新聞
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