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英雄は誰がために立つ
Life4 戦いの後
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 −Interlude−

 
 来客4人とゼノヴィアは離れの部屋(士郎の2つ目の自室かつ、普段は使っていない部屋)に通された。何かしらに気を遣われたとも言えるだろう。

 まず始めにソーナが事の事情を説明して、次にゼノヴィアが昨夜から今までの経緯を話した。
 話を聞いたリアスも、まさかゼノヴィアが士郎の家に流れ着いていた等思いもよらなかっただろう。

 そこでゼノヴィアの話を聞き終えてから、ソーナが直截に尋ねる。

 「――――それで、これから貴女は如何するのですか?」
 「・・・・・・今出ていこうとしても連れ戻されるのが落ちだろうから、まともに歩けるようになってから即刻此処を出ていくつもりだ。本来であれば何かしらの形で恩に報いるべきなのだろうが、今の私がどのような形で拘わっていこうとも、迷惑に成るだけだからな。――――その後は・・・・・・・・・判らない・・・」

 この言葉に嘘を感じられないとソーナは受け取ったが、真横に居るリアスは未だ疑っている様だ。

 「では、ゼノヴィアさん。私から提案が有ります」
 「え?」
 「ソーナ?」

 「私かリアスのどちらかの方に、悪魔として転生する気はありませんか?」

 「はい!?」
 「会長!?」
 「ソーナ!正気なの!?」

 この提案にその場の全員が驚く。勿論――――。

 「如何いうつもりだ?」

 ゼノヴィアも驚いていたが、訝しむ気持ちの方が大きかったようだ。
 それに対してソーナは――――。

 「一切他意は無い温情を掛けた提案と、言うつもりはありません。これには双方にメリットがある話ですから」
 「どんなメリットがあると?」

 正直な言葉を使ってくるソーナに、未だ怪しむゼノヴィア。

 「まず私たちの方からすれば、貴方にはぐれエクソシストにでも成られては困るのです。仮にもデュランダル使いですし。そして貴女の方は、近い未来に異端認定されるのですよね?」
 「っ・・・・・・・・・・・・だ、ろうな・・・・・・」

 憶測とは言え悟ってはいたが、人の口から呟かれた言葉故、嫌でも反応してしまうゼノヴィア。
 その反応を承知の上で話を続けるソーナ。

 「そして此処は勿論貴女にとって異国。であれば、身分証明や保護責任者等も一気に失うでしょう。しかし、私やリアスの眷属となればそれらも一気に解決できます」

 この事実に揺れ動くゼノヴィア。そして――――。

 「とは言え、貴方からすれば急すぎる事でしょう。ですので日を改めてか「いや、宜しくお願いしたい」・・・・・・・・・いいのですか?そんな風に決めてしまって」
 「ああ。貴女が説明したことは、私にとっては避けられない現実だ。であれば、早急にでもそれらを解決できるだろう?」
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