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英雄は誰がために立つ
Life4 戦いの後
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同様にいちばんびみであったのだから。ただ・・・。

 「・・・・・・・・・聞かないのですか?」
 「何を?いや・・・・・・聞いて欲しいのかな?」
 「・・・・・・・・・・・・」
 「何か尋ねたい事もあるかもしれないが、まずは体以上に心を休める事が第一だぞ。心の均衡を崩して、影響が肉体にまで及んでいるから歩けなくなっている訳だからな」

 この事に反論する言葉を持ち合わせていないゼノヴィアは、大人しく従うしかないようだった。
 その様子を見た士郎はゼノヴィアの食器を持ち、台所に向かう。

 「食器を片付けたら今度は客間に連れていくから待っていてくれ」
 「・・・・・・何から何まですみません」

 気にするなと言う言葉と共に士郎は、居間を後にするのだった。
 そんな何気ない言葉に罪悪感を感じつつも、ゼノヴィアは暖かさを感じるのだった。主への信仰を失ったが故に余計にであろうが・・・・・・。


 −Interlude−


 駒王学園でも屈指のお姉様とも呼ばれているリアスを含めた4人は、士郎の屋敷前に来ていた。

 「此処ね。御免下「リアスに支取、姫島に真羅じゃないか」士郎!?」

 インターホンを押して訊ねようとした正にその瞬間、自分達の後ろから士郎に声を掛けられる4人。

 「如何して、貴方が外に・・・って、聞くまでもありませんでしたわね」

 朱乃の視線の先には士郎の両手に握られていた大量の買い物袋だった。
 士郎の調理技術の他の追随を許さない如きの高さは、同学年の者達の間では有名であった。
 士郎のクラスで調理実習が行われる日が予定ではっきりすると、ひどい者では予約しようとするものまで現れる始末だったからだ。

 その経緯から付いた渾名が、《最強主夫》だった。

 「聞くまでも無いって言うのは如何なのさ・・・って、まぁいいか。それよりなんか用が有るんだろうし、立ち話も何だから上がってから聞くよ」

 その言葉に相変わらず察しが良いと思い、促されつつ付いていく4人。
 しかし、そこで・・・。

 「士郎さん。イリヤさんが帰って来たのですか?」

 と、未だ歩けずにいたゼノヴィアが借りたのであろうラフな着物姿で現れたのだった。

 「え・・・・・・・・・・・・」
 「な!?如何して貴女が此処に!?」
 「「っ!・・・・・・・・・・・・」」

 その姿を視界に入れて固まるリアス。驚く朱乃。軽く驚きつつもすぐに冷静さを取り戻すソーナと椿姫(二人)

 「な!?んだ・・・と・・・?」

 その4人を前に、ゼノヴィアも驚く。

 「ん?4人ともゼノヴィア(彼女)と知り合いだったのか・・・」

 と、あくまでも知らないフリを突き通す士郎だった。



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