Life4 戦いの後
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今現在士郎は、オカルト研究部と生徒会の面々と共にいた。
「・・・はい・・・はい、そうです。解りました」
ソーナは言い終えると同時に、通信機を耳元から懐に入れた。
「ソーナ、お兄様たちは如何だって?」
「予定通り、後20分以内に来られるそうよ。その時にあれらの護送もすると仰られていたわ」
ソーナとリアスの視線の先には、士郎の天の鎖によって拘束された上、意識を失っているコカビエルとバルパーがいた。
フリードは先ほどまでのコカビエルやケルベロスの群れとの戦いの最中に、逃げ出したようだ。
『そうか・・ならば私はそろそろ退散させてもらうがいいだろうか?』
その二人の様子を見ていた士郎が、近寄ってきた。
「ええ、だいじょうぶよ。それと、あの鎖は私たちには害はないのよね?」
『直接触らなければ、な。もし外して欲しければ、サーゼクス閣下が私に連絡をするのだろうから、その時で構わないであろう。消すも作るも私の意思で直に出来るのでな』
「便利なモノね。祐斗の『魔剣創造』に似ている気がするけれど・・」
『そう言った魔術なのでな・・ん?』
魔術師の空を見上げる仕草に、二人はきょとんと顔を傾げる。
「どうかしたのですか?」
『いや、ずいぶんと大きなハトが居るものだなと思ってね』
そんな言葉に二人とも、魔術師が向いた方向に注視するも何も見えなかった。
−Interlude−
「っ!」
『如何した?』
白龍皇コンビは現在、駒王学園から少し離れた上空で浮かんでいた。
「今、あの赤い外套を着こんだ奴と目が合ったんだ」
『ほう?大した視力だ。恐らく、そ奴がコカビエルを倒したのだろうな』
「ああ、噂では今回の赤龍帝は過去最弱らしいからな。奴以外の悪魔たちは、力量的にほぼ同じだろうからな『トゥルルルルル』ん?」
懐の通信機に着信が鳴ったので、バイザーを開き通信にでるヴァ―リ。
「俺だ・・・・・・っ誰がオレオレ詐欺だ!大体、掛けてきたのはそっちだろっ!?・・・・・・ああ、ああ・・・・・分かった。帰還する」
通信を切るヴァ―リ。
『帰還するだと?それは構わんが、コカビエルはいいのか?』
「このまま強引に回収ともなれば最悪、それこそ戦争になりかねないからだと・・・さ」
こちらを――――自分を見る様に、未だに視線を向け続ける赤い外套に一度視線を合わせて・・。
「また会おう」
一瞥してから、この空域を離れていった。
−Interlude−
『ふむ、行ったか・・』
ヴァ―リが去っていくのを確認する士郎。
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