第四章
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全に、ですね」
「ドイツ軍はイギリスに迫る。我々はその彼等を迎え撃つぞ」
「海軍を総動員してですね」
秘書は自然にだ。イギリスを守護してきた彼等のことを話に出した。
「そうしてですね」
「そうだ。彼等を総動員する」
チャーチルもだ。海軍について言及した。彼は陸軍出身だが海軍大臣を務めていたこともある。だから海軍に対しては信頼があるのだ。
「彼等ならやってくれる」
「はい、何があろうとも」
彼はイギリス海軍、即ちロイヤルネービーの権威を信じていた。彼等の力でドイツ軍に勝とうとしていた。だがその権威もまた絶対のものではないこともだ。チャーチルはこの戦争で主知ることになった。しかしそれは今はわからないことだった。どの権威も絶対のものではないということを。
権威主義 完
2012・4・3
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