新鮮な日常
第五章 不変知らずの幻想郷
東方変形葉57話「闇夜に微笑む王女」
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「ルーミア、何が食べたいんだ?」
「人!」
「…それ以外で頼む」
俺は今、ルーミアを連れ、人里に来ている。そもそもなぜこうなったか。説明してやろう。
実は、いつもの五人メンバーが数日前にやったゲームで、ルーミアが「ゆうみとでーとに行ける券」をもらったそうで。俺の承認の有無を問わず始まったそのゲームは、リグル、チルノ、大妖精、ルーミア、ミスティアという、さっき言ったいつもの五人が争っていたのだ。
「んっと、じゃああの緑色のなにかを食べたい!」
「緑色?・・・UFO!?」
未確認飛行物体的なものがとんでいた。ああ、UFOも幻想郷にあったのか。今まで見たことなったんだけど。
「…あれは、食べられないと思うから別のにしよっか」
「うんっ!じゃあね〜、あ、あの舟っぽいの食べたい!」
…宝船っぽいやつが宙に浮いていた。なぜ異常な異物ばかり食べたがるんだ。異食症か?
「あれは…異変かもしれないなぁ」
「ねーねー、たべたいー」
「はいはい、あとで舟型の飴を買ってあげるから。その前に、ルーミア。あの舟を探検してみよっか」
「うん!」
手を差し出してきたので、きゅっと柔らかくて小さな手を握り、一直線に飛ぼうとした時だった。
「うらめしやーっ!」
「………………」
「わぁ、びっくりしたー!」
何だこの子。唐傘お化け?目がオッドアイというのも珍しいな。というか、この程度でビビる人間って、子供ぐらいだろ。ルーミアを見る限りは。
「ええーっ!?驚いてない!?」
「…うん、まあ、頑張ってね。じゃ!」
「えっ?あ…どっかいっちゃった」
スキマでその場を去る。どう考えてもめんどくさいことになるに決まっているからだ。
宝船手前。
「うーん、どこに向かってるんだろ」
と、思った時だった。
「仕事は渡しません!」
早苗が、まさに襲い掛からんばかりの勢いで飛んできた。渡すって何さ。
「そういえば、裕海さんとはまだ決着をつけてませんでしたね!というわけで勝負です!」
「え?ああ、そういえばまだだったなってわお!?」
秘術 「一子相伝の弾幕」
星形を描いたいくつもの弾幕が、ぐにゃりと渦を巻くようにして崩れて襲い掛かってくる。くそう、遠目に見てて思ってたけど、面倒なスペカだよなぁ。
けど、こんなことで時間はとっていられない。一枚で終わらせよう。
「どうしました?反撃しないのですか?避けてばかりでは、私は倒せませんよ!」
「はいはい」
改変「牛に轢かれて善光寺参り」
牛をイメージした、視界を覆い尽くすほどのやけに大きな弾幕が2つある。そしてそれに続くようにして少し大きめの弾幕がいくつも続く。さらに、周りには川のようにして流れる小さめの弾幕が無数にある。
「ええっ!?弾幕がどんどんはじかれて
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