ハイスクールV×D ライド14
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体制を位置から見直す必要が有るだろう。
「えっ、伝説の聖剣のエクスカリバーって、そんな何本もあるのか?」
聖剣エクスカリバー。ある意味日本の地でも有名な剣、アーサー王の伝説は知らなくてもこの名前だけは知っていると言う者も多いだろう。
「イッセーくん、真のエクスカリバーは大昔の戦争で折れたの」
「折れた? チョー有名な剣なのにか?」
「いや、元々エクスカリバーは折れたカリバーンと言う別の聖剣を打ち直したと言う説もある。既に一度折れた以上、もう一度折れても不思議は無いだろ」
一誠へと説明するイリナの言葉に続いて四季がそう補足する。暗に『勉強不足だな』と言う意思を籠めての言葉だが、当の本人もそう受け取ってくれたのだろう、ムッとした表情をしている。
「今はこんな姿さ」
そう言ってゼノヴィアが巻きつけた布を取り除いて背負っていたエクスカリバーの姿を見せる。……それによって憎悪の対象であるエクスカリバーを直視した木場の憎悪の視線が強くなる。
「折れたエクスカリバーの破片を集め、錬金術によって新たに七本が作られた。……私が持っているのがその一つ、『破壊の聖剣』。これはカトリックが管理している」
そう言って再び布で聖剣を覆うと今度はイリナが細い糸の様な物を取り出す。
「私の方は」
取り出した糸は意思を持つように動き出して形を日本刀へと変えた。
「『擬態の聖剣』……の日本刀形態」
そして、今度は再び糸状に変わり、ハートマークを作ってみせる。
「こんな風に形を自由に変えられるの。すごく便利なんだから」
「確かに便利そうだな」
「そうね、確かに便利ね」
「でしょでしょ」
何処か自慢気に言うイリナの言葉に同意する四季と詩乃。自分の聖剣が褒められたのが嬉しいのか、当のイリナもうれしそうだ。
まあ、四季は四季で『防具にもなりそうで便利だな』とか、詩乃は詩乃で『防具や弓矢に出来て便利かも』と思っているので、剣と言うよりも聖剣のオーラを持った武具としてみている。
「そうなると、盗まれたのは『天閃』『夢幻』『透明』の三振りか」
「「なっ!?」」
「ん?」
何気なく呟いた四季の言葉に二人が驚愕の声を上げる。
「ああ、どうせなら戦闘に使える物を奪うだろうと推測しただけだ」
「どうしてエクスカリバーの名前まで知ってるかって聞きたいんじゃないの?」
「ああ。知り合いの情報屋から買った。フリーの立場で三大勢力の隙間で活動する以上、フリー同士の連絡や情報は命なんでな。……そう言う立場の奴も知ってるさ」
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