第十七話。背中の温かさ
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熱くて。
その熱さが、俺の意識を繋ぎ止めてくれているような。
「あれ?モンジ君」
「もごもごっ??」
既に口を封じられている俺は返事を返せなかった。
「うん、モンジ君。気づいてないかもしれないけどさ」
「もご?」
「どうして、モンジ君の背中は蟲で包む事が出来ないの?」
キリカがその疑問を発した瞬間だった。
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ!
突然、携帯の着信音がけたましく鳴り響く。
しかも俺が驚いている間にそいつは勝手に鳴り止み、
『もしもし、私よ』
スクラマサクスとなったDフォンからそんな電子音っぽい声が聞こえてきた。
『今、貴方の後ろにいるの』
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