九校戦編
第16話 モノリス・コード
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ットに『小通連』を50cm浮かばせた状態でたたきつけた。とりあえず相手が倒れたのはいいが、生体波動を観測してみて、脳内出血などは発生していない。単なる気絶だろう。相手のヘルメットを脱がせて、あとは達也と幹比古の連携を待つばかりと、モノリスのある場所で待っていたら、試合終了のサイレンが聞こえてきた。
この試合を見ていた三高の2人は
「どうだ? ジョージ」
「二高が相手でも、結局は収穫は1つだけ」
「ほー、何かわかったのか?」
「ああ。あの陸名翔だけど、通常の剣術とは違う技を使っている、ということだけはわかったよ」
「どこでかな?」
「二高のオフェンスにたいして、胴体へ水平に振ったことを覚えているかい?」
「ああ、あそこは、逆けさが普通だと、確かに思ったが」
「そこに、ヒントがあると思うんだけど、こうやって対戦相手を悩ませるのが、彼らの基本戦略じゃないのかと思う」
「こちらとしては、どうするつもりなんだ?」
「何も。いつも通りに行うのが、一番だと思う」
「なるほどね」
こうして、三高は普段の戦術で行くと決めた。
昼食は少し早めの時間だが、ホテルで泊まっている部屋でとることにした。学校で習う形式とは違う魔法や、部活でみる体術などとも違うので、一高の天幕の中では、食べずらい雰囲気だったからだ。
次の決勝トーナメントは、九高とだが、その前に正午からの三高と八高の競技を見逃すわけにはない。一般席で達也や幹比古だけではなく、レオ、エリカ、美月に深雪が一緒にいる、そこでは、達也は疲れているように見え、美月はどこかの不審人物を思わせるような動きをしていた。美月はさておいて、オフェンスである達也の調子は、モノリス・コードのかなめだ。
「達也、調子はどうだ?」
「なんだかずいぶん疲れているようだけど……」
「少し、気疲れすることがあってな。なに、精神的な疲労というより情緒的な疲労だから、試合で気合が入れば大丈夫だ」
「達也がそういうなら大丈夫なんだろうけど、1科生みたいに気合の空回りだけは気をつけろよ」
「もちろんだ」
三高と八高の試合の方は、プリンスが身の周りを魔法で守りながら、相手モノリスまで500mとなったところで、砲撃魔法を本格的に行うというものだった。昨日と同じで、ある意味参考にはならないが
「達也、昨日の戦い方と同じだよ」
「そうか。あとひとふんばりだ」
「ああ」
達也の中で、勝つための方程式は、できあがっているはずだ。あとはそれを実践できるかどうかだが、まずは、次の九高との試合だ。
九高との試合は、僕にとっては暇な時間になった。最初に、サイオンを感知させない古式魔法の結界を張ったあとは、す
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