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日向の兎
1部
29話
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か考えるべきだったな」
私はミイラの右腕を左腕で防御し、スピーカーから音が出る寸前にスピーカー内部に左袖から弁財天で水を仕込む。
直後、スピーカーが異音を発してミイラは驚きこそすれど、躊躇うことなく後ろに下がりスピーカーの異常を確認する。
「……水?」
「そうだ。先程の防御に合わせて、スピーカーの音の出る箇所に水の膜を張っておいた。
結果、君の攻撃となる超音波は著しくその威力を減衰させられ、文字通りただのスピーカーとなった訳だな」
「……この対処、君もボクと同じく音を使うのかい?」
「いや、振動を使うのは同じだが音ではないよ」
私が肩を竦めてそう言っていると、隣の方で誰かが吹き飛んでいった。
どうやらリーの方はすぐに終わったようで、論外ファッションは既に意識を刈り取られたようで木に張り付け状態になっている。
「さて……今現在の君達は一人が戦闘不能、君はご自慢のスピーカーが使用不能、もう一人はそもそも役に立たん。今なら巻物を置いて行くのであれば追撃はやめてやろう。
私は私でやるべき事があるのでな。逃げる相手を追いかけている程の暇はないが、まだ挑んで来ると言うのならば話は別だ」
ミイラは暫く考える仕草を見せてから、論外ファッションを回収してから巻物を私達の前の差し出した。
「分かりました。ですが、一つだけ確認をさせて下さい。
サスケ君は大蛇丸という人物に首筋を噛まれて動けなくなったんですね?」
サクラの方に視線をやると、彼女は静かに頷いた。そして、ミイラはそれを確認すると若干目を細めて疑心に駆られたかのうような感情を抱いた。
「そうですか、ありがとう……あと、僕はドス キヌタです。ミイラという名前ではありません」
音の三人はそのまま何処かへ逃げ去り、取り敢えず戦闘は終わった。
さて、サクラには色々と聞くべき事はあるだろうが、まずはナルト達の処置からだな。







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