第67話 再生怪人が弱いと言う設定は割と通用しない場面もあったりする
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て下さいって言ってるようなもんなんだぜ!」
「そうかい? それじゃぶっ殺してみてくれよ。お義父さん!」
目の前の銀時を振り払うかの如く似蔵が横薙ぎに剣を振るった。それを後方へステップしてかわし、再度切り掛かる。再び互いの剣同士がぶつかり合い火花を飛ばす。
互いの目と目が合わさり息が混ざり合う。
「後悔してるんじゃないかい? あの時俺を仕留めておきゃ桂も、あんたのガキも死ぬこたぁなかったんだからなぁ」
「寝言は寝て言えってんだろうが! てめぇみたいな雑魚にヅラも、それに家のガキもやられる訳ねぇだろうが!」
「まぁ、確かに以前の俺なら桂に勝てなかっただろうねぇ。だが、奴を斬ったのは俺じゃない。こいつのお陰さぁね」
不気味な笑みが更に不気味さを増す。そんな似蔵のメガネに映った銀時の顔が突如何かを見つける。それは、似蔵の腕から管の様な物が続々と生えてきている光景だった。余りにもおぞましいその光景に銀時も胆が握られた思いがした。
「なぁ、紅桜!」
「紅桜……だと!?」
銀時の目の前で紅桜と呼ばれた刀は徐々にその形を変えだした。はじめは何処にでもある刀だったのが徐々に厚みを帯び、まるで西洋の世界に出てくる巨大な剣を彷彿とさせる位にまで大きくなったのだ。
「てめぇ、そんなでかい刀引っさげてモンハンでもする気か? だったらここじゃなくてココット村とかジャンボ村とかに行けよ」
「生憎だねぇ。俺が狩りたいのは、あんたらみたいな腕っぷしの強い奴らだけだよ!」
その言葉を皮切りに今度は似蔵が攻勢に打って出てきた。離れていた銀時に向かい今度は似蔵が一気に距離を詰める。その速さに銀時は驚くが、すぐに木刀を構えた。次の瞬間には似蔵の持っていた巨大な剣が振り下ろされていたからだ。
防いだ木刀から剣の衝撃とは思えない程の重圧が腕から全身へと伝わってきた。
まるで丸太ん棒か鉄球の直撃を食らったかの様な衝撃だった。
「くそっ、どんだけ馬鹿力なんだよ!」
似蔵の剣を弾き、再度木刀の一撃を振りぬくが、それすらも似蔵の振るう刀がまるで舞い散る木の葉を払いのけるかの如く簡単にあしらってしまう。其処へまた強烈な一撃が繰り出される。防ぐだけで腕がもぎ取られてしまいそうな威力だった。
「ほらほら、どうしたんだい? 守ってるだけじゃぁ俺は倒せないよぉ〜」
「野郎……」
額に冷や汗を流す銀時とは対照的に似蔵は余裕の表情を浮かべていた。それもその筈だ。銀時の攻撃は全て紅桜の一撃でかき消されてしまうのだから。
それに対してこちらの攻撃を向こうはどうにか相殺するので手一杯の状態。とても勝負になっていないのは明らかであった。
『この小説でこんな戦闘シーンがあるって事は。今回はシリアスパートなのか!?』と書かれた板
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