暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0863話
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い。
 もしかしてBETAを火星の開拓に使おうとか考えてるんじゃないだろうな? もしそんな事をしようものなら、まず間違いなく火星が色々な意味で酷い事になるんだが。
 だが、そんな俺の疑問を気にした様子も無くフェイトが口を開く。

『実は、ハイヴ攻略に修羅達を使ってやって欲しいんだよ』
「……何? 何でまた、急にそんな事になる?」
『修羅達の闘争心は魔法世界にある闘技場で発散させていたんだけど、それだと修羅神を使えないだろう? その為に下級の修羅に色々とストレスが溜まっているみたいなんだよ。で、そこに丁度今回の話が耳に入った訳だ』
「ストレス解消かよ……いやまぁ、こっちとしては戦力が増える分には構わないけどな」

 ただ、予行演習的な意味もあると考えれば、今回のハイヴ攻略に修羅が関わるのは……いや、そうでもないか。ストレス解消という意味では、普通にBETAとの戦いに引っ張り出すのは問題は無いか?

「一応確認しておくが、BETAとの戦いでこれからも何度か引っ張り出すような事になっても大丈夫か? 特にテラフォーミング作業の方は」
『ああ、それは問題無い……とは言えないけど、そこまで問題になる程でもないよ。それよりも修羅達がストレスを発散してくれた方が喧嘩騒ぎも少なくなって、最終的にはいい結果が出そうだ』

 ふむ、こうして聞く限りでは問題無いようだな。
 となると、修羅を引っ張り込むのもありか。
 何故かBETAは倒してもPPを稼げないし、無理に俺達だけでどうこうする必要もない。

「分かった、ならそっちの方で無理しない程度に出せる修羅を選んでおいてくれ。ただし言うまでもないが、これは戦争だ。それも生存を懸けた……な。つまり修羅達にも被害が出る可能性は否定出来ない」

 BETAの能力を考える限りでは、そこまで悲観しなくてもいいんだろう。だが、BETAが弱いからと言っても、何が起きるのか分からないのが戦場だ。
 それに現状で把握しているBETAは確かに数だけの雑魚と言ってもいいが、ハイヴの防御を任されているような特別なBETAがいる可能性も否定は出来ない。

『勿論分かっているさ。だが、君こそ忘れていないかい? 修羅というのは基本的に戦いを求める者だという事を。そんな彼等が死を恐れて戦いに怯えると思うかな?』
「……なるほど。そっちの言い分は分かった。なら、修羅王のアルティスに話は通しておいてくれ。こっちは援軍なら大歓迎だからな」
『了解したよ』

 その後、火星についてのテラフォーミング作業について10分程話し、フェイトとの通信を終わる。

「……テラフォーミング、か」

 フェイトとの通信が終わり、椅子に体重を掛けながら小さく呟く。
 テラフォーミング作業。その言葉通りにその地域の環境をテラ……
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