ハイスクールV×D ライド13
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まで黙っている心算だ。どうも過去の出会いが悪かったせいか必要以上とも取れる警戒心を抱いてしまう。
それにしても、悪魔で天龍を宿した一誠の幼馴染が教会関係者と言うのはどう言う皮肉だろうかと思う。
「それで、その教会はどうして此処に?」
理由は察しているが四季とのアイコンタクトで四季の意図を理解した詩乃はそう言って続きを促す。流石に一人だけで話していると何処かでボロが出ると思って詩乃に続きを促して貰った訳だが。
「昼間に彼女達と接触したソーナの話では、彼女達はこの街を縄張りにしている悪魔……つまり私、リアス・グレモリーと交渉したいそうなのよ」
「交渉ね」
リアスの言葉に思わずそう呟く。
「自分達で解決するから手を出すな、とか。悪魔と堕天使が手を結ぶかもしれないから生還しろ、とか。命令でもする気じゃ無いのか?」
「ありえるわね、それ」
妙に実感の篭った四季の言葉に同感だと言う態度で頷く詩乃。
「ず、随分な言い草ね。命令じゃなんて依頼……だとは思うけど」
「いや、一応聖剣に分類される剣も持っているからな」
その言葉でリアスは四季の言いたい事を理解してしまった。実感が篭っているのではなく、実感しているのだと。
「どう言う心算かは判らないけど、明日の放課後に彼女達はウチを訪問してくる予定よ。勿論、此方に対して一切の攻撃をしてこないと神に誓ったらしいわ」
「大丈夫なんですか……?」
「其処は信じるしかないわね、彼女達の信仰を」
リアスの言葉に不安げに問いかける一誠。以前遭遇したはぐれエクソシストを例に挙げることも無く、教会関係者は悪魔を毛嫌いしている。だが、それと同時に信仰も強い。神に誓ったのなら、相手が『はぐれエクソシスト予備軍』でもない限り、その誓いを破らないだろう。
「聖職者が悪魔である私達を頼るなんて相当切羽詰まっているようね……。この街を訪れた神父が惨殺されているらしいし、かなりの厄介ごとである事は確実かしら」
「で」
リアスがそう言った後、四季はリアスへと視線を向ける。
「オレ達に何の関係が有るんだ?」
堕天使や天界が態々四季達へ依頼したことを悪魔側に教えたとは思えない。
「ええ、貴方達にも中立の立場としてこの交渉に立ち会って欲しいのよ」
そう、飽く迄契約とは別に四季達に対しての依頼として翌日の交渉への参加を頼むと言う事だ。
「それに、これは私からの依頼じゃなくて、ソート・シトリーからの貴方達への依頼、と言う事になるわね」
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