ハイスクールV×D ライド13
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くれているから、オレは存分に前だけを見て戦えるんだし」
「うん、四季の背中は私が守る」
「オレも詩乃を守るから」
確実に彼女を危険に晒す事になる。それは理解しているが、黙っていても目の前に居る大切な少女は付いてきてしまうだろう。ならば最初から二人で戦った方が良い、彼女を守るためにも。
「今度の相手は伝説の聖剣と堕天使幹部、S級とは言っても単なるはぐれ悪魔とは訳が違う」
「うん、でも私達なら」
「「負けない」」
彼女が居てくれるならばどんな相手にも勝てる。そんな意思を持って告げられた四季の言葉が彼女の声と重なった。
……時折聞こえる、『私の力をいい加減使ってください』と言う神器の中に居る相手の事は全面的に無視しているが。
さて、その日の放課後四季と詩乃の二人は“また”オカルト研へと呼び出されていた。どう考えても契約違反としか言えないのだが、リアス曰く『非常事態で大事な事』らしい。……大体見当はつくが。
「「……」」
そんな中で四季と詩乃は目の前の光景を茫然と見つめていた。まあ、一誠とアーシアをリアスが抱きしめている所を見れば当然のリアクションだが。
内心、『何の為に呼んだんだ』と言いたい所だろう。
「先輩……オレ達はあんたの部下にも協力者にもなった覚えは無い、用件を言わないなら帰らせてもらうぞ」
「ごめんなさい、二人が無事だったんのに安心して……」
『バァン』とテーブルを叩きながら立ち上がる四季にリアスは素直に謝る。一誠からは『今ならムチャなお願いも通りそうだったのに、邪魔しやがって』と言う視線で睨まれているが全面的に無視している。
「無事?」
リアスが言うには先日、一誠の家に教会関係者が現れたらしい。
人数は二人……青髪をショートカットにして前髪が緑のメッシュとなった少女と、栗色の神をツインテールに結った一誠の幼馴染の少女の二人組み。
なお、幼馴染の少女の事を実は再会するまで一誠は男の子だと思っていたらしい。……名前は『紫藤 イリナ』。相方の青髪メッシュの方は『ゼノヴィア』。
同じ教会関係者でも所属が違うらしく、ゼノヴィアがカトリック、イリナがプロテスタントに所属している。
昨日は生徒会へとソーナから呼び出されてしまい帰りが遅くなり、帰ってきた時には家に漂う聖なる力に青褪めてしまったと言う。
しかも、帰る前にソーナから聞かされた話は、最悪な代物で聖剣を手にした教会の者が街に潜り込んでいると言う物だった。
(……その二人がこっちに派遣されるらしい天界側の戦力らしいな)
『協力しろ』とは依頼には有るが二人だけで行動する気満々な四季としては依頼の事はギリギリ
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