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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
11 邪なる龍は憎悪を振るい
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何があったんだ...。
一体どうして...。
俺達の姿を見た攻略組が口々に呟く。無理もないだろう。
背中には泣き続ける女の子。
背負ってる本人は二つ名にもなっていた青いマントがボロ雑巾になっている
「一体何が...!他の人たちは!?」
アスナにキリト、その他見知ったメンバーへ事情を説明する。
そう...あの悪夢の10分間を...。
「気ィ抜けって、な?」
緊張でガチガチになっていたミーティアに声をかけたのはボス偵察へと向かう道中だった。
周りにはいつも一緒に遊撃担当になっていた短剣使いや情報屋へと様々な情報を売りつける専門の偵察屋(スカウト)、壁役の盾持ちなど大体いつもの顔ぶれだ。
一応タンクとのスイッチ等の打ち合せは済ませてあるが、いざ偵察本盤となると大体現場判断9割というアバウトさだ。
しかしタンク役の盾持ちもいつものガチガチゴーレムモドキゴリラみたいな奴らではなく、軽金属鎧と大きめのバックラーという機動力重視の構成にしているため中々動ける。
こんな感じに一定水準の機動力を確保している場合は敢えてアバウトにしておいたほうが、思考の凝り固まりを防いで各々最善の判断を尽くすのに都合がいい。
しかし、このアバウトさは時に致命傷を引き起こすケースがある。
その致命傷のになるケースとは、ボスが「ヘイトを無視した行動」を取り、その対象が「ランダム」で選ばれる時である。
今回は、それによって見事に精鋭8人を文字通り殺られた。
きっかけになったのは恐らく龍の顎の下、いわゆる「逆鱗に触れた」ということだろう。
そもそもは俺の牽制に放ったシングルシュートが顎の下をカチ上げた時に若干暴れたため、弱点だと仮定し攻撃を加えてみることになったのだ。
一番身軽な俺と短剣持ちで左右の首を同時に攻撃、慣れているメンツは援護、ミーティアは後方でフォローという形だった。
「んで、結果から言えばあれが弱点で間違いない。ただ問題があってな...。」
その逆鱗に攻撃が入った瞬間、覚悟していたように暴れ出しブレスを使用するようになった。
それだけならまだよかった、しかしその炎が目指した先はヘイトが一番少ないはずのミーティアのところだったのである。
突然のことに驚いていた様子だが、幸いにも直撃は免れた。
だが炎が着弾したのは入口のちょうど前、さらに暫くは鎮火しそうにない勢いで轟々と燃え盛っている。
それからヘイトを完全に無視した行動、予測が困難なほど目まぐるしく変わるターゲットに少しづつだが形勢が傾き始めた。
そして激昂状態から約2分、ついに一人目が殺られた。
犠牲となったのはスカウトだった短剣使い。かなりの手練だったはずがポジショニング
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