暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
11 邪なる龍は憎悪を振るい
[2/2]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
を誤り、上半身から噛み砕かれた。
そこからの瓦解はすぐだった。
怖気付いた盾持ちがガードに失敗、片方の頭からの牙を辛うじて防ぐもブレスの直撃を受けて消し炭に。
壁役を失ったDD役の剣士2人も双頭の牙で死亡した。
ここまで僅か30秒余り、ここでようやく転移結晶を取り出し脱出を試みる。
「転移!」
各々結晶を掲げこの25層、「サンフィオール」の名を叫んだ。
...しかし転移結晶はその手にはなかった。ただのシルエットにしか見えないナニカがその手から結晶を掠め取っていたのである。
「恐らくギミックか何かだ。ポーションを使用していたやつもいたが反応しなかったところをみると、恐らく結晶系アイテムに反応して奪取を試みる。」
転移による緊急脱出が不可能と分かり、絶望へと叩き落とされた俺達はもはや連携などとは呼べない動きだった。
巻き添えによる事故を防ぐために散開、怒り狂って暴れまわる龍の攻撃をひたすらにやり過ごしていた。
牙をかいくぐり、炎塊を潜り抜ける。
そこからは覚えてすらなかった。ただ、視界の隅で二回ポリゴンが弾けていたらしい。
この報告によりすぐさま情報収集の徹底的なやり直しが行われた。
すると森のダンジョンの最深部、そこにいままで未発見だった抜け道が発見され新たなクエストが確認された。
収集クエストだったのだが要求されたのが結晶アイテム三つ。クリアの対価として得られた情報には、
「龍は無類の財宝好きだ。その巣には自らの手足を従え、自身の欲を満たしている。」
恐らくボス部屋内で結晶を見つけると例のカゲか何かで奪い取りコレクションしているのだろう。
それらの点も踏まえ、仇討は二週間後となった。
過去ダントツの大損害に攻略メンバーの面々も凄まじい顔ぶれだ。
大剣士リンド率いるドラゴンナイツ・ブリゲート、キバオウをリーダーとするアインクラッド開放隊、クラインを中心とする風林火山、忍の異名を持つプレイヤーで構成されている風魔忍軍、そして俺達ソロプレイヤー。
恐らく現時点での最大戦力。
命を砕く牙と全てを消し飛ばす炎、対するは開放と仇を誓った刃。
相まみえるとき、消えるのは龍か剣か...。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ