第二幕その一
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第二幕 八条学園の動物園
先生はお家に帰ってそのうえで日笠さんに言われたことをトミーと動物達にお話しました、それは晩御飯の時でした。
晩御飯のおかずのゴーヤチャンプル自分が作ったそれを食べながらです、トミーは玉葱と人参のお味噌汁を飲みながらお話してくれた先生にこう言いました。
「虫歯の治療ですか」
「動物達のね」
「先生にとっては慣れたお仕事ですよね」
「うん、動物達を診ることはね」
虫歯にしてもそうです。
「昔からよくやってきたから」
「だからですね」
「うん、すぐにね」
「引き受けられることを決められたんですね」
「そうしたよ。駄目だったかな」
「いいと思いますよ」
ほうれん草のバター炒めも食べつつ言うトミーでした。
「動物園の動物達にとって」
「そうだね、それじゃあね」
「明日からですよね」
「早速働かせてもらうよ」
先生はトミーにこうも言いました。
「明日からね」
「わかりました、じゃあ僕も」
「トミーもだね」
「時間がある時になりますけれど」
トミーも学生さんとして講義に出なければなりません、そちらをおろそかにしては本末転倒になるからです。
「それでも」
「そう言ってくれるんだね」
「言うだけでなく」
「実際に協力してくれるんだ」
「そうさせてもらっていいですか?」
「うん、是非にね」
先生はちゃぶ台の向こう側に座っているトミーに答えました。
「お願いするよ」
「それでは」
「じゃあ僕達も」
「及ばずながらね」
動物達もここで先生に言ってきました。
「協力させてもらうよ」
「いつも通りね」
「皆もだね」
「そうだよ、先生が働くのならね」
「そうさせてもらうよ」
まさにいつも通りだというのです。
「それじゃあね」
「明日から動物園に行かせてもらうよ」
「先生について行って」
「そうしてね」
「これで百人力だよ」
トミーと動物達が協力してくれる、だからだと言う先生でした。
「有難いよ、じゃあ頑張ろうか」
「それじゃあね、先生」
ジップが先生に笑顔で言ってきました。
「今回も一緒に頑張ろうね」
「それではね」
「しかし。虫歯ねえ」
チーチーは動物園そして水族館で問題になっているそれのことについて首を傾げさせながら言うのでした。
「確かになることはなるけれど」
「それでもだね」
「そんなに虫歯になっている動物が多いんだ」
「そうみたいだよ」
先生はチーチーにも答えました。
「どうやらね」
「それはよくないね、歯はしっかりしないと」
大事にしないと、というのです。
「駄目なのに」
「歯は治らないからね」
こう言ったのはホワイティです。
「僕なんてそれこそね」
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