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フリージング 新訳
第9話 Accelerating Turn 4
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、カズトは愛想笑いをする。

「ど、どうもです、会長。」
「ええ。ふふ。お邪魔でしたか?」

シフォンが、ニコニコ顏でからかってくるのを否定しようとしたが、カズトよりも先に否定したのはティシーだった。

「か、からかわないで下さい会長??」
「あらあら、顔が赤いわよティシー?」

まるで漫才のようなやり取りだが、そこにこの二人の仲の良さが出ているのだろう。

「あ、あの……」

カズトがおずおずと、二人の間に入る。

「あらあら?どうしました、アオイ君」
「いえ、どうしたではなく、サテライザー先輩は?」

そう言うと、シフォンの顔が少し険しいものになる。

「彼女は、今独房で謹慎処分になっています。」
「な、なんで??」
「アオイ君。いい機会ですので説明しておきます。」

そして、シフォンは何時もの優しい声ではなく、厳しい、上官の声で言った。

「ゼネティックスの学年は、軍の階級と同等なんです。ここまで言えば、いみがはわかりますね?」

ゾクリと背筋に悪寒が走った。
ならば、サテライザーはどうなってしまうのだろう?
今のカズトには、それしか考えられなかった。


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