第9話 Accelerating Turn 4
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殺気を纏っている。一瞬でも、彼はその姿に恐怖を覚えてしまった。
これが、接触禁止の女王なのだと。
そして、一方的な蹂躙が始まる。
カンナヅキの首を掴み、そのまま地面に押し倒す。抵抗をするが、そんなものは女王に通用しない。
拳を握り締め、それを叩きつける。ドゴンッ??と鈍い音が響く。何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。
そして、トドメと言わんばかりに、サテライザーはノヴァブラッドを振り上げた。このままでは、彼女はカンナヅキを殺してしまうだろう。
だから、カズトは声を張り上げる。
「先輩、もう十分だ??」
その声に反応したように、サテライザーの刃は止まった。
彼女の目が、カズトを捉える。
普通の人ならば、その眼光にたじろいでいただろうが、カズトはまっすぐサテライザーを見つめている。
「貴方のその力は、怒りに任せて使うものじゃないはずだ。」
「……………………」
二人の視線が交錯する。すると、だんだんサテライザーの眼光は薄らいでいき、優しそうな目になっていた。
きっと、分かり合えたのだろう。
「サテライザーさん、やめなさい!」
横槍が入らなければ。の話だが。
「っ……!」
サテライザーの眼光が復活し、カズトの背後にいる二人に向けられた。
カズトも、そちらを向くと、会長と副会長が立っていた。
サテライザーはカンナヅキの上から退き、此方に向かってくる。
「ま、待て??」
カズトはグラディウスを消し、双方の間に入るが、サテライザーは止まる気配がない。
こういう時、頼りになるのが学園最強のシフォンなのだが………
「そ、その、校則で生徒同士の私闘は禁じられているので、できればやめていただけると……」
案の定、シフォンは副会長のティシーの後ろに隠れている。こう言っては何だが、情けない姿だ。
結局、この後、サテライザーは前回のように元ナンバーズに連れて行かれ、カズトは手当のため、ティシーとシフォンに連れて行かれた、
「はい、軽い打撲程度ですので、明日には治ったますよ。」
「そうですか…なんか、いつものすいません、ティシー先輩。」
「い、いえ!ほら、私副会長ですから!これくらいなら全然…」
「いや、でもここに来てから先輩にお礼とか言ってなかったし、なんだかんだで世話になってますから。」
カズトがそう言うと、ティシーはもじもじと人差し指を合わせ、目線をそらしていた。
「そ、そんなことは……」
「なにしてるんですか、ティシー?」
背後からの声に、二人はびくりと跳ね上がる。当然、後ろにいたのはシフォン生徒会長だった。
怖がりながらも
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