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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第三十七話 鏡、それは精霊ならざる者
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ヤバイ。あんな反則級の精霊術、どう防げってんだ。フェイがいねえ、渡り合えそうなミラは腑抜けて使いもんにならね……
「アルヴィン! 海面に向けて撃て!」
ヴィクトル!?
海面にって、あんた、何考えて。ああくそ、言い返す時間もないっ。
でぇい、持ってけこの野郎!
「バリアブルフラッシュ!!」
ミュゼの真下を狙って、銃になるべくエネルギーをチャージしてからトリガーを引いた。着弾した弾丸が水ん中で爆ぜて水柱が上がる。
――そういうことか!
「セルシウス、頼む!」
『凍てつけ!』
水柱がセルシウスの腕の一振りで凍りついた。ミュゼを隠すくらいに立ち上った水柱を凍らせた。一時的にだが動きは封じた。
「逃げるぞ!」
気絶してるジランドを背中に担ぐ。ぐっ、あんた地味に重てえのな!?
ヴィクトルはヴィクトルでエリーゼを、イバルはミラをそれぞれのやり方で担いで、全員で走り出した。
三十六計逃げるが勝ちってな!
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