第138話 蔡瑁
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何をするか分からない。その果てにあるのは張允自らの破滅と考えているのだろう。
「違う。蔡一族のためだ」
蔡瑁は一瞬沈黙するも短く答えた。
「劉叔母上のためでなくですか?」
張允は質問を変えて蔡瑁の腹を探るような質問をした。
「そうだ。今までもこれからもそうだ。劉義姉上もご承知だ。劉義姉上と私は違いに利害が一致しているのだ。切っても切れないほどにな」
張允は蔡瑁の言葉に驚愕している様子だった。だが、それ以上張允は蔡瑁に何も言わなかった。
張允は正宗の使者である泉を贅を凝らした宴でもてなした。この宴の席で張允は泉より正宗が滞在期間をおおまかに知り、蔡瑁から受けた命令を果たした。翌日、泉には劉正宗への返礼の品と上絹二百匹が預けられた。泉が帰路の途上にある中、蔡瑁は正宗と袁術を暗殺する段取りを計画するのだった。
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