第四十二話 始まりの町
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達はすぐにエレキモンの後を追った。
エレキモン[スパークリングサンダー!!]
エレキモンが川に向けて電撃を放つと、川を泳いでいた魚が浮き上がってくる。
フレイモン[へえ、こういう使い方もあるのか]
フレイモンの感心した声にエレキモンは満足げに笑った。
エレキモン[ちょろいちょろい!!これだけありゃ充分だ!!待ってなよ、ベビー達。もうすぐ、奥がたんまりエサ持って帰っからな!!]
エレキモンは魚を網に包んだ。
はやて「大漁やね」
ワームモン[やること無かったね…]
エレキモン[大漁はいいが、運ぶのがしんどいぜ]
フレイモン[だったら俺に任せろ]
フレイモンが網を掴むと軽々と持ち上げた。
エレキモン[やるじゃねえか]
フレイモン[力には自信があるんだよ]
子供達とエレキモンが食料を持って町へ帰って行く。
そして町に戻ると、大輔とブイモンがいた。
くたくたの大輔達にくっついている幼年期の大群にしばし言葉を失った。
侵入者が幼年期を襲うことが多々あるから神経をとがらせていたのだが、寧ろこれは幼年期に侵入者が襲われてる光景である。
少なくてもこいつらは大丈夫そうだと第六感が告げたので、雷による奇襲は取りやめた。
エレキモン[何やってんだ、ベビー達?ていうか誰だ?]
フェイト「大輔!!」
フェイトが大輔に駆け寄る。
大輔「よう…」
フェイト「怪我してる!!大丈夫大輔?」
大輔「大丈夫だよ。怪我自体は治ってるし」
大輔の服に付着したものと、顔に付着した血液で怪我をしたものと思ったフェイトは怪我の手当てをしようとするが、大輔が押し止めた。
賢「何があったのか、教えてくれ大輔」
大輔「…ああ、何から…話せばいいのかな…」
夜であるにも関わらず、鮮明な光景を黒い歯車に魔力を宿した魔鏡に突如ぴしりと罅が入る。
どんどん深くなっていったかと思うと、ガラスが砕け散るような音がして、そのまま木っ端微塵に粉砕されてしまった。
デビモン[己…!!]
オーガモン[…っ!!]
禍々しい重圧が生まれる。
厳粛かつ圧倒的な恐怖を本能に刻みこむような殺気は、最早威圧感の領域を超えて、この場にいる者が死にたくなる雰囲気を形成する。
静寂と沈黙があたりを支配する。己の心音だけが響いている。
その音すらうるさいと感じるほどだ。
気が狂いそうになる。
その空間の主は、まる
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