暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico6優しくない世界〜The Fate of Rusylion〜
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「はやて、リインフォース、すまないな」
「ううん。ルシル君は仕事やもん。・・・行って来る!」
「お前は、お前の務めを果たせばいい」
「トーレ。はやて君たちは急ぎだ。手伝ってあげたまえ」
「はい。では行きましょうか」
リインフォースがはやてを横抱きに抱え上げ、トーレが折り畳んだ車椅子を脇に抱え、ダッシュでトランスポーターホールへ向かって駆けだした。3人の背中を見送った後、「ドクター。ウスティオの一件をどこで?」そう問うた。スカラボは基本的に局の仕事に不干渉だ。ゆえに情報が入ることも無い。入るとすれば、シスターズ経由だが・・・。
「うちのクアットロも教育隊としてウスティオの本部に居たのだよ。あの娘も見ていたようでね。あの娘から送られてきた映像の中に、騎士シグナムと騎士ヴィータの姿を確認してね・・・」
「(それはちょうどいい)見せて頂いても・・・?」
「ああ、構わないよ。ウーノ」
「はい、ドクター。クアットロから送られてきた映像がこちらになります」
ウーノが空間キーボードを操作し、俺の前方にモニターを1枚と展開した。僅かなノイズが走った後、クアットロ視点の映像が始まった。どこかの一室のようで、教育隊の教官として授業を行っている最中らしい。
『あら? あの子たちは確か・・・機動一課の・・・』
クアットロの声でそう聞こえた。クアットロの視線が渦から空へ向く。しかし遠目ゆえに誰かは判別できないが、10数人単位で空戦を広げている様子が見えた。しかしその不都合は解消される。流石は戦闘機人と言うか、小さくて認識できなかった空戦を行っている連中の姿をズームアップさせることで視認。戦っていたのはフィレスら一課員と、ロストロギアを狙ってやって来たのかリンドヴルムの私兵隊だった。
(しかし強いな、フィレス)
フィレスの騎士としての戦闘能力は、ロストロギアを武装しているリンドヴルムの私兵をも圧倒し、次々と撃墜していき、他の隊員がバインドで捕獲していく。とそんな時、『地震!?』突如としてグラグラと映像が揺れ始めた。揺れ具合から震度5〜6くらいか。しかしそれでも授業を受けている局員は悲鳴を上げることなく、冷静に椅子から降りてしゃがみ込んだ。
『グレースケレ湖が・・・!』
1人の局員の驚愕の声が教室内に響き、揺れが収まると同時にクアットロや局員たちが窓へと近づき、窓から眺めることの出来るグレースケレ湖を見た。湖面には直径100mほどの大渦が発生していた。そしてそれは起きた。渦の中心より青白い光線が放たれ、リンドヴルム残党狩りを行っていたフィレスら一課員を呑み込んだ。
「なんてことだ・・・!」
機動一課が撃墜されたというのはこういう事か。それを切っ掛けとしたように私兵隊を捕縛してい
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