暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico6優しくない世界〜The Fate of Rusylion〜
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こうして俺とはやてとリインフォースは、本局でのチーム海鳴集合場所――スカラボへと直通転送。転送時に生まれる発光に僅かに目を閉じ、次に生まれる浮遊感に身を委ね、気が付けばそこはすでにスカラボのトランスポータールーム。
「はやて君、ルシリオン君、騎士リインフォース!」
転送された直後、俺たちの名前を呼びながらスカリエッティ、そして彼に付き従うようなに秘書であるウーノが側へ駆け寄って来た。その焦り様にはやてが「どないしました・・・?」困惑気味に返した。
「確か、君と騎士リインフォースは休みだったね?」
「えっ、あ、はい。そうですけど・・・」
「ならば、今からウスティオに向かうといい」
「「「???」」」
スカリエッティのその言葉の意味が解らずに小首を傾げていると≪PiPiPi≫と、はやて宛に通信が入ったことを報せるコールが鳴った。スカリエッティが「おそらく出れば判るだろう」深刻そうな声色で告げた。
「・・・はい。特別技能捜査課、八神はやてです」
『はやてちゃん!? シャマルです! 今どちらに居ますか!?』
今にも泣きそうな表情を浮かべたシャマルからの通信だった。その様子に、俺たちの知人の身に何かが起きたんだと一瞬にして悟った。シャマルの様子に絶句しているはやてに代わり、「何があった?」俺が訊ねてみた。
『シグナムとヴィータちゃんが所属してる部隊が撃墜されたって話が来たんです!』
それは信じられない話だった。シグナムとヴィータの撃墜なんてこと、すぐには信じられなかった。だが、「私もそれを伝えたかったんだよ」スカリエッティがそう話を切り出した。第14管理世界ウスティオで行われた2個航空武装隊の演習。シグナムとヴィータが所属している第2212航空隊も参加することは俺たちも聞いていた。
その午前中の演習後、中央区ディレクタスはグレースケレ湖の湖底遺跡のさらに地下からロストロギアと思われる巨人が出現し、2個航空隊、戦技教導隊2班長、その当時湖底遺跡でまた別のロストロギアを発掘していたスクライア一族・機動一課の空戦班が、その巨人によって全滅させられたのだと。
『詳しくは聞かされていないのですけど、ウスティオ地上本部から医務局へ応援要請がありまして、私も参加することになりました! あの、ですから――』
「わたしも付いて行ってええか!? 家族がそんな事になってるんなら、わたしも行かなアカンから!」
『はい、お願いします! シグナムとヴィータちゃんも、はやてちゃんのお声を聴きたいと思いますから!』
そういうわけではやてとリインフォースは、医務局から派遣される応援チームに付いてウスティオへと向かうことになった。残念ながら俺はスケジュール的に本局を空けることが出来ないから居残りだ。
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