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剣の世界で拳を振るう
平穏に向けて
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「そうかぁ?」

そんな他愛のない話をしていると、俺の前に茶色の水が入ったグラスが置かれる。
前方を向けばこの店のマスターであるエギルが立っていた。

「お疲れ。その後はどうなんだ?」

「ああ、特に問題はないよ。強いて言えばキリトがアスナとイチャコラしてるってだけだな」

「そうか…まぁ、お前も早く彼女見つけて身を固めちまえよ」

「まだ早えよ」

一つ笑いあった後、エギルはまたグラスを拭く作業へと戻っていく。

「あの…」

「ん?」

俺の後ろから控え目に声を掛けられる。
振り返れば髪を2つに縛った背の低い女の子がいた。

「…えーっと、私、シリカって言います。
一応自己紹介しておいたほうが良いかなぁって思いまして…」

「あぁ、そう言うことなら…ケンだ。よろしく頼む」

俺はカウンター席から立ち上がり、シリカと名乗った女の子に自己紹介をした。

「オメェらよぉ、現実なんだから本名名乗れよ…」

「そ、そうですよね!すみません!
私、綾野 珪子(あやの けいこ)って言います!改めてよろしくお願いします!」

「俺は片桐 拳士だ。ごめんな?クラインが…つーかクライン。お前も名乗れよ」

「あ?おお!壷井 遼太郎(つぼい りょうたろう)だ。
24歳独身彼女募集tyぐぶぉほぉ!?」

明らかに犯罪な年齢に手を出そうとしたクラインに腹パンをお見舞いする。
クラインの身体は折れ曲がり、床に膝をつく。

「身だしなみ整えてから出直せ」

「あんたたち!少しは手伝いなさいよ!」

「リズさん!」

そう言ってこちらにやってきたのは黒髪でショートの女の子。

「私は篠崎 里香(しのざき りか)。よろしくね。
PNはリズベットよ」

「ああ、よろしく」

お互いによろしくと言い合っていたその時、入り口が開かれ、3人が入店してくる。

「遅刻はしてないぞ?」

「主役には遅れた時間を言ってあったのよ」

「久しぶり、ケン君」

「ああ。久しぶりだ。
松葉杖はもう取れたんだな」

明日菜が俺を見つけて手をあげる。
俺も手を上げ返してそう言った。

「さぁさ!パーティーを始めましょ!」

「「「「おお!」」」」

因みに親父は来ていない。
仕事とアップデートで忙しいと言っていた。
おおかたアルヴヘイムにアインクラッドを浮上させるために奮闘していることだろう。

「直葉、参加しないのか?」

俺は店の住みに陣取っていた直葉に声をかけた。

「あ、拳士さん。
いえ、皆仲が良いなぁって思って…」

「……ふむ。
急で悪いんだが……その、好きな人は居るのか?」

「……ええ!?
どどどどうしたんですか急にぃ
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