暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0862話
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渡してはいるが、代わりにストライクダガーという、この世界ではオーパーツ的な性能を持つMSを入手出来た。更にストライクダガーにはビームライフルとビームサーベルも装備されており、この世界の者にしてみれば払った代金以上の物を手に入れられたと考えてもおかしくはないだろう。
 それにオルタネイティヴ4の総責任者でもある夕呼が苦戦していた技術的な問題に関してもブレイクスルーを引き起こして解決したしな。
 それらを考えれば、日本は俺に大きな恩を感じているというは分かる話だ。
 米国に関しては、オルタネイティヴ5の協力を仰いでいる以上、機嫌を損ねたくないというのもあるだろう。それで日本がF-4の導入を決定したものの、大陸での戦況が悪化した影響で日本の優先順位が繰り下げられた、通称F-4ショックと言われている件以来ギクシャクしている日本と共同歩調で中国の我が儘一杯な提案を責めた、と。

『当然私達オーストラリアとしても、その案には反対させて貰った。だが、それに対する中国の言葉が、君達シャドウミラーが本気でこの世界を救おうとしているかどうかを見極める為に丁度いいという話でな』
「……何を勘違いしている? 俺達は別にこの世界を救うという義務はないぞ? あくまでも現在は善意や打算から協力しているだけであって、そっちがそういう態度を取るのなら今すぐに引き上げてもいいが?」

 俺達が便利に使える駒だとでも思っているのか?

『待ってくれ! 勿論そんな事を言っているのは中国を含む一部の国だけだ。他の国は君達に感謝こそすれ、疑いの目など向けてはいない!』

 必死にそう告げてくるクリメナ。
 その顔に浮かんでいるのが決して偽りの懇願ではないというのは、俺の目から見ても明らかだった。
 ……さて、どうしたものか。
 取りあえずクリメナからの要請のあった統一中華戦線の指揮下で戦うというのは確実に却下だ。だが、このまま言いたい放題言わせておくのも面白くない。
 面白くないどころか、こっちが反論をしないとそれを全面的に認めたとして、あたかも事実であるかのように世界中に公言するのは色々な世界の中国という国を見れば明らかだろう。
 そうなると何か見返す手を……いや、なるほど。俺達がBETAを相手にして戦ってみせれば中国にしても何も言えなくなるか。
 それにオルタネイティヴ4の方に協力をするとなると……あそこだな。

「クリメナ、俺達だけでハイヴ攻略を成し遂げてしまえば中国の妄言もなくなるな?」
『それは事実だが……しかし、他の国にしても自国のハイヴを攻略するのならそこにあるG元素は自分達の国の物だと言い張る可能性が高いが』
「だろうな。だが、それはあくまでもハイヴ内にG元素があればだろう? そしてハイヴ内にG元素が溜め込まれるのは、フェイズ4や5以降だ。つ
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