暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0862話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ろう』

 俺の言葉に小さく頷くと、クリメナは忌々しげに口を開く。

『確かにオルタネイティヴ5が人類の種の存続を図るために地球を脱出するという一面を持っている事は否定しない。だが、それはどちらかと言えば表面的、あるいはおまけのようなものでしかない。オルタネイティヴ5の本質は、G弾を集中的に投入して地球上にあるハイヴを一気に攻略するという作戦だ』
「……本気か?」
『少なくても、アメリカのG弾信者やオルタネイティヴ5の強硬派は本気だよ』
「技術的に未成熟と言ってもいい、あんな兵器で……」
『元々アメリカは自分達が開発したG弾に対して過剰とすら言える自信を持っている。……それに今の私達の世界には、より重力制御技術に長けた君達シャドウミラーがいる。つまりG弾を改良する技術を持っているだろう君達が』

 技術的にまだまだ未熟なG弾の使用を前提とした反攻計画。これがどれ程危険なのかは、言うまでも無い。ただでさえ重力制御技術に対する理解が低いのを考えると、いざという時にどんなトラブルが起きるのか……そして、トラブルが起きた時に対処出来るのか。正直な話、まず不可能に近い筈だ。

「そもそも、俺達シャドウミラーがいるというのに何故G弾に拘る?」
『既得権益やG弾信者というのが大きいのだろうな。……正直な話、G弾の使用に関してはともかく移住するというのは悪い話では無いと思っている。オルタネイティヴ5にしてもオルタネイティヴ4が荒唐無稽なので、それが失敗した時の為という者や、いざという時に自分だけは助かりたいと思っている者、G弾さえ使えばBETAは無条件で倒せると思っている強硬派……他にも色々な派閥があるのだよ』

 ここでもアメリカの人数の多さが影響してくるか。
 だが、こうなるとオルタネイティヴ5に協力するというのはどうだろうな。俺達シャドウミラーという戦力を考えれば、まだオルタネイティヴ4の方が有益なような気がするんだが。

「ともあれ、オルタネイティヴ5に関する情報には感謝する。……ちなみに、オーストラリア政府としてはオルタネイティヴ5に対する反応はどうなっている?」
『以前は自分が生き残る為にオルタネイティヴ5賛成派が一定数存在したが、君達シャドウミラーという存在を知った事によりその数は大分減らしたよ。特にアラビア半島防衛戦の結果が大きかったな』

 その辺はこっちとしても嬉しい出来事だな。
 マブラヴ世界で第2位の国力を持つ国家までもがG弾の集中運用をするオルタネイティヴ5に賛成しているとか言われたら、関係を考え直さなきゃいけないところだった。

『とは言っても、アメリカの手の者はまだまだ根強い。あれだけの戦果を見せても、すぐに全てを排除出来てはいないと言うのが正しいところだな』
「となると、オルタネイティヴ4の方
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ