第四十一話 舞い降りる女神
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を止める。
プロットモンは痛む身体を起こして、デビドラモンに立ちはだかる。
アリシアをその背に庇いながら、プロットモンは必死に思考を巡らせる。
どうする?
どうすればいい?
どうすれば勝てる?
どうすればアリシアを守れる?
これまでの戦いでアリシアを守ったのは大輔達だった。
その大輔達は今はいない。
ならば…。
プロットモン[私が…アリシアを…守る!!]
プロットモンの身体が聖なる光に包まれた。
闇属性のデビドラモンは聖なる光の威力に怯む。
プロットモン[プロットモン進化!ダルクモン!!]
プロットモンを包み込んだ光が消えた時、そこにいたのはジャンヌ・ダルクをモデルにした女性タイプの天使型デジモン。
4枚の羽を持つ別名“戦場の女神”と呼ばれ、天使群の中で常に先頭に立って戦う切り込み隊長とされているダルクモンへと進化した。
アリシア「プロットモンが天使に…!?」
神々しい光を放つダルクモンにアリシアは思わず目を奪われる。
デビドラモンはダルクモンの放つ光に苦しそうに表情を歪めたが、ダルクモンに向けて鋭利な爪を向けた。
ダルクモン[………]
ダルクモンは更に光を強めた。
デビドラモンは思わず後退する。
ダルクモンは2本の剣を抜き、デビドラモンに突っ込む。
ダルクモン[ラ・ピュセル!!]
聖なる力を宿した斬撃にデビドラモンは一瞬で粒子となって消えた。
アリシア「…殺した…の…?」
アリシアは躊躇いなくデビドラモンを屠ったダルクモンを驚愕したように見つめる。
ダルクモン[アリシア、そんなに驚くことかしら?]
ダルクモンがどこまでも無機質な声色で返す。
アリシア「え…?」
ダルクモン[何故そんな事を聞くの?]
アリシアは思わずぞっとした。
ダルクモンからは一切の感情が感じられない。
プロットモンの面影が全く感じられない。
ダルクモン[私は光、光は善の存在なの、デビドラモンは闇、悪の存在。それを倒すことに何か問題があるの?]
アリシア「え…?何、それ…?」
ダルクモン[闇が無くなれば皆が幸せになれる。そうでしょう?]
ダルクモンの言葉に混乱しながらも、アリシアは口を開いた。
なのは「私は…違うと思う」
ダルクモン[…?]
アリシア「光とか闇とかよく分かんないけど…。光とか闇で区別して正義だとか悪だとか決めるなんて間違ってると思う!!」
ダルクモン[…ではあなたどうしろと言うの?あなたは私に何を望んでいるの?あなたは私に何を求めているの?]
ダルクモンは無機質な表情でアリシアを見つめる。
アリシア「私が君に望むのは、光とか闇とか関係なく、友達を…沢山のデジモンを守る為に…私と一緒に戦って欲しいんだ!!」
アリシアの答えにダルクモンはようやく笑みを浮かべた。
ダルクモン[それがあなたの
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