第四十一話 舞い降りる女神
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ジェモンとか……]
アリシア「ふ〜ん…」
プロットモン[それにしても、ファイル島にこんな森があったなんて…]
アリシア「知らなかったの?」
確かにムゲンマウンテンの頂きから見た時に、このような暗い森はあっただろうか。
記憶の片隅に置いていたファイル島の全体図を思い出す。
プロットモン[…ねえ、何か聞こえない?]
アリシア「え?」
プロットモンに言われてアリシアも耳を澄ますと、何かが聞こえてくる。
特有の機械音。
歯車が回る音がした。
アリシア「何?また歯車が飛んで来たのかな?」
プロットモン[行ってみましょう]
プロットモンが音の発生源に向かって歩きだす。
アリシア「あ、待ってよプロットモン!!」
慌ててアリシアがプロットモンを追い掛ける。
辿り着くと崖から覗いているのは回転を続ける黒い歯車だった。
アリシア「大きい歯車…」
プロットモン[そうね…っ!アリシア!!]
アリシア「え!?」
背後から忍び寄る悪寒に敵を確信し、プロットモンはアリシアを押し倒す。
攻撃を回避し、後ろを見遣るとダークエリアから召喚された邪竜型デジモン。
“複眼の悪魔”の異名を持ち、その瞳に睨まれたものは動けなくなり、そして鋭利な爪でズタズタに切り裂かれてしまうと言われているデビドラモンがいた。
プロットモン[(まずい…)]
プロットモンは内心で呟いた。
自分は今進化出来ない。
デビドラモンは成熟期の中でもかなり高い戦闘力を持つデジモンだ。
唯一通用する技と言ったら敵の動きを止めるパピーハウリングのみ。
プロットモン[(せめてアリシアだけでも逃がさなきゃ…!!)]
プロットモンはデビドラモンを睨み据え、構えた。
デビドラモンは咆哮を上げると、鋭利な爪をプロットモンに向けて振り下ろす。
プロットモン[くっ!!パピーハウリング!!]
必殺技を繰り出し、デビドラモンの動きを封じたがそれは一瞬だけで、すぐに金縛りが解けた。
プロットモン[そ、そんな!?]
今までの敵に効いていた技が通用しない。
その事実にプロットモンは愕然となる。
その隙をデビドラモンは見逃さず、プロットモンを弾き飛ばした。
プロットモンは木に叩きつけられる。
プロットモン[うぅ…]
アリシア「プロットモン!!」
それを見たアリシアが木に叩きつけられたプロットモンに駆け寄ろうとするが、デビドラモンのレッド・アイで動きを止められてしまう。
アリシア「う、動けない…!!」
デビドラモンはアリシアに向かって歩いていく。
アリシアの表情が恐怖で歪んでいく。
プロットモン[…パピー…ハウリング!!]
全力の金縛りがデビドラモンの動き
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