第07話 逆襲のサバキ
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っと逃げようぜ」
そう言いながらセキレイはドアに向かった。
みんなもそれに続いて向かおうとしたが――――――
「なら!これでどうだッ!!」
軍人の一人はポケットからスイッチを取り出して、それを押した。
すると、肩に着けている機械からピコピコと電子音が鳴り始めた。
他の者たちもそれに続いてスイッチを押し始めた。
「爆弾だッ!これでお前に少なからずダメージを与えてやるッ!!」
セキレイはその光景を見て叫んだ。
「何やってんだお前らッ!そんなことしたら死ぬぞッ!?」
「我らは戦国博士に忠誠を誓った時からこのような最期を覚悟している!
それに、死など恐れるに足らんッ!!」
軍人たちの覚悟は固かった。
「‥‥‥‥‥‥クソッ、無理だッ!」
セキレイのスピードなら全員の爆弾をすぐに取り外せるかもしれないが
第一、彼らが身に着けたどれが爆弾かもわからないのでは外しようがない。
それに、分かっていても無理に外せば速、爆発する可能性もあった。
考える時間を機械は与えてくれなかった。
ただ忠実に死への時間の訪れを示し続けた。
「クソォッ!!」
セキレイはハトとカツコを両脇に抱えて走った。
ジョンは能力で床を泳ぎながら逃げていた。
ドアを開いた瞬間―――――――
ドゴォオォオオォォォォオオオォォォオオォォオォォォォンッッッ!!!!
四人の後ろの世界が消滅した。
パラ‥‥‥‥パラパラ‥‥‥‥
崩れた天井の欠片が落ちて音を立てていた。
電気が衝撃で壊れたのか薄暗くなっており、土煙か何かで酷い空気だった。
「う‥‥‥‥うーーん‥‥‥‥‥‥」
ハトはうめき声を上げながらゆっくりと頭を上げた。
「よぉ、ゲホ、大丈夫か?」
セキレイはハトの方を向いて声をかけた。
彼女は身体にかかったチリを払った。
「ゲホゲホッ、うん、大丈夫」
カツコも意識を取り戻したらしく、ゆっくりと起き上った。
「ゴホゴホ、ひどい状態ね‥‥‥‥‥」
彼女は寝室だった部屋を見ながらつぶやいた。
そこは中が真っ暗でほとんど見えないが
あの威力の爆発の中心にいたのでは、誰一人生きてはいないだろう。
わずかに見える程度でも中が吹き飛んでいることがわかる。
「‥‥‥‥‥‥‥‥アイツに」
セキレイはつぶやいた。
「アイツにそれほどまで忠誠を尽くす価値があるのかッ!?」
彼は拳を握りしめていた。
カツコは大きくため息をついた。
「彼がいなければ、あなたはここにいなかったわ」
彼女はセキレイの方を向いて続けた。
「悔しいけど、戦国博士は今まで治せなかった病気の治療法を確立したり
多くの毒やウイルス
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