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大陸の妖精
・Original Episode 2・
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自分が今もこうして笑っていられるのは、アルトとフェアリーテイルの皆のおかげだと思うと感謝の気持ちでいっぱいになる


自分の事を命をかけて守ってくれる仲間が今、目の前にいることに幸せを感じていた



ルーシィ「アルト、ありがとね!」


アルト「えっ・・・俺、何かしたっけ?」


ルーシィ「うん、ファントムの事も・・・お父さんの事も・・・アルトが守ってくれたから、今もこうして笑っていられるんだ」


整った顔立ちから放たれる満面の笑みは、思わず見惚れてしまうほどの破壊力を有していた



アルト「お、おぉ・・・/////」


普段は女性に疎いアルトでもルーシィの心の底から引き出された笑顔には敵わないようだ


緊張した様子でルーシィの感謝の言葉に応えた



ルーシィ「・・・?どうかしたのアルト?」


アルト「いや・・・別に・・・/////」


紅潮した頬をごまかすように再び視線を本棚の方へ移した



ルーシィ「(あれっ・・・もしかして・・・少しは意識してくれてる・・・?/////)」


アルト「・・・・・/////」


普段の様子とは違うアルトにルーシィは微かな期待を抱く



アルト「そ、それよりも早く買って帰ろうぜ!」


ルーシィ「そ、そうだよね!早く買って――」


二人は同時に目当ての小説に手を伸ばす


焦りのせいか、お互いに自分以外の手が見えていなかった


そして、ほんの数秒・・・二人の指先が触れあい、重なる



アルト「あっ・・・!!」


ルーシィ「えっ!?」


アルトの指がルーシィの指を包み込むような形で重なり合っていた


指が触れ合ったことに気付いた瞬間、二人は瞬時に手を引っ込めて目を合わせる


数秒の沈黙が訪れた後、お互いにたった今起こったアクシデントに対し気恥ずかしい気持ちが込みあがる



ルーシィ「えっと・・・その・・・ごめん!/////」


アルト「いや、俺の方こそ・・・すまん/////」


先ほどのルーシィの笑顔を見てから心が乱れっぱなしのアルト


普段はこんなことが起きても通常運転でいられるはずだが、心が乱れた状態ではどうも
そうはいかないらしい



アルト「か、完売してなくて良かったな!」


ルーシィ「そうだね!買えて良かったよ!/////」


互いに視線を合わせず話す


アルトは少々慌て気味に、ルーシィは気恥ずかしげな様子だった













本を購入し、ギルドに戻ったルーシィとアルト



ルーシィはそのまま家に
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