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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第三十五話 証せ、汝の身命を賭して
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いと汗の感触はこんなに近いってのに。
やっぱジランド強えわ。これで小者のフリできたとか、マジ人外。
霊力野
(
ゲート
)
がなくても人間バケモンになろーと思やあなれんだな。
って、悠長に考えてる場合じゃねえ!
ジランドの一撃を何とか刀身で受ける。
「ハッ。デカくなったのは図体だけだなァ? アルフレド」
「…っるせ…あんたにだけは言われたくねえ…!」
ニヤニヤしてるてめえこそ息乱れてんじゃねえか。歳は取りたくねえもんだなあ、ジランド!
「で――っやああああッッ!! 幻、影、刃!!」
イバルが斜め上から飛来して双剣を揮う。一撃を食らう前にジランドは俺を突き飛ばして離れた。
双剣が空を切って、イバルが着地する。間髪入れず二撃目――も、上手いこと捌かれた。チッ。
そこで足元で若草色が光って陣を刻んだ。
サンキュー、エリーゼ。おかげでちっと体力戻ったぜ。
「ぅおおおおおおおッッ!!」
真正直に正面突破。大上段から大剣を力一杯ジランドへ叩き落とす。手加減も小細工も無しの力任せ。
俺の一撃を受け流してガンブレードが火花を上げる。
ジランドのターン。俺の胴を薙ぎにくるガンブレード。
同じだけの威力をこめて、バットみたいに大剣を叩きつける。刀身同士がぶつかってまた火花が散った。
「ハァ…ハハッ…兄貴がいねえ義姉さんがいねえって…泣きべそ掻いてたガキが…よ…」
ジランドの眼もイイ感じにイッちまってる。
そうだよ。もっと俺の土俵に上がって来い。代わりに俺もあんたを全力で打ち負かしに行ってやる。
そうしねえと、あんたの言う通り、俺はいつまでも泣き虫のガキのままだ。
大嫌い、っつったろ? あれな、ただの転嫁だよ。俺がどうやったってなれないモノの総決算があんただったから。ジランド、叔父さん、あんたを嫌うしかなかった。
でなきゃ、汚れてく自分も堕ちてく自分も耐えられなかった。
泣き虫な弱虫小僧の防衛機制。
あんたを嫌うことで、俺は俺の醜さを断罪したつもりになってたんだ。
ごめんな、叔父さん。
そんな俺は今日で終わりにする。俺はあんたには到底及ばねえけど、あんたほど悪人になりきれねえけど。あんたほど他人を思いやれねえけど。
俺、強くなるから。だから帰ろう。母さんもユースティアも連れて、みんなで、俺たちのエレンピオスへ。
/Fay
セルシウスが氷の針をいくつもわたしたちに放つ。わたしは炎の魔法陣を縦に展開して、ミラさまはイフリートに焼かせて、二人とも氷の針を避けた。
「〈あなた〉は言った! ジランドさんを恨むか受け入れるかは自分の意思で決めたかったって!」
「そのような発言をした覚えはない。私
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