十八話:適材適所ってよく言うよな?
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』――
ああ…そうだった。出来る出来ないじゃない―――やるかやらないかだ!!
完全に部長に目が行っているライザーに芋虫のように這って近づく。
両手両足が使えないじゃない。まだ口が使える!
「つっ! こいつ俺の足に噛みついているのか!? 邪魔だ!」
「グアッ!?」
ライザーの足に噛みついて攻撃する。それに驚いたライザーが攻撃を一端やめる。
でも、直ぐに蹴り飛ばされちまう。歯が何本か折れたな……。
「無駄なあがきをする。お前がやった行動はほんの少しリアスの敗北を遅れさせただけだ」
今度こそ止め刺すために巨大な炎を放つライザー。
「終わりだ、リアス! 悪魔の、両家の繁栄の為の“礎”となれ!!」
「これで……私達の負けね」
「部長おおおおおおっっ!!!」
部長が業火に包まれていくその瞬間―――屋上に飛び上がって来た奴がいた。
「うおおおおおおおおっっ!!」
雄叫びが上がると共に胡散していく炎。
そこにいたのは部長と
―――黒をベースに金色のラインが入った巨大な槍を振るう男だった。
「イッセー。お前のおかげだ。お前が諦めずにほんの少し部長の敗北を遅れさせたことで俺が間に合った」
「ルドガー……なのか?」
「ああ」
そう頷き返すルドガーはいつもとは違っていた。
肌は白く染まり、手は黒い籠手のようになっていた。
いや、あれは腕自体が変わっているのか?
それにしてもあいつの上着は物の見事に破けてんな。
そのせいで傷が丸見えになってる。
多分俺達が行った後にまた攻撃を食らったんだろうな。
「ルドガーその姿は何なの?」
「……本当は使うつもりはなかったんですけどね。飛び上がらないと間に合いそうにないんで使いました」
「飛び上がったって……まさか、地面からここまでジャンプしたの!?」
「はい」
マジかよ!? いくらあいつが人間離れしてるとは言ってもそこまでかよ!
てか、あいつでもそんなことは出来なかっただろ。
もしかしてあの姿はパワーアップした姿なのか?
「って、その姿の答えになってないわよ!」
「それは後でお願いします。今は……」
そう言ってライザーを睨みつけるルドガー。
その視線の強さに思わず後ずさるライザー。
「何の力を使っているかは知らないが人間がフェニックスに勝てると思うな!」
そう、自分を奮い立たせるように叫ぶライザー。
一方のルドガーはそれを冷静に見つめるだけだった。
「ライザー・フェニックスだったか? お前は“一族”とかで選択をしようとかさせようとかすることをどう思う?」
「何だと? ……一族である以上はそれに従うのが当たり前だ! だからこそ、俺はリアスと結婚する
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