十八話:適材適所ってよく言うよな?
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ていきゆっくりと俺の体が露わになる。
全身を赤い鎧で覆われた姿―――『赤龍帝の鎧』
「禁手、禁じられし外法。文字通り世界のバランスをぶっ壊しちまうほどの改変をもたらす力らしいぜ」
(代償でなっているぶん、不完全ではあるがな。まあ、そこのフェニックスの小僧を倒す位なら出来るだろう)
(それが出来るなら十分だ)
部長を守れる力があればそれでいいんだ。
「馬鹿な…たった十日間で禁手に至るなど――ッ!? まさかその左腕!
なぜだ! なぜ、そうまでしてお前達は諦めない!?」
どうやらライザーは俺が左腕を犠牲にしたことを気づいたみたいだな。
それにしてもどうして諦めないかか……簡単だ!
「諦めが悪いのが俺の―――強さだからだ!!」
『X』
籠手から鳴り響くカウントを背にして。
俺は驚愕の表情を浮かべているライザーに突っ込んでいく。
そしてそのムカつく顔を殴り飛ばす。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
「おらぁっ!!」
「グハッ!? 血? 馬鹿な。フェニックスである俺が血など!」
自分が血を吐き出したことに驚愕の表情を浮かべるライザー。
その姿を笑ってやりたいけどあいにくこっちには時間が無えんだよ!
『\』
「これは朱乃さん分!」
「ガッ!?」
朱乃さんの想いを込めて左腕でライザーの腹を抉る。
『[』
「次はアーシアの分!」
「ゴフッ!!?」
アーシアの無念をライザーの鳩尾に叩きこむ。
ライザーの吐き出した血が鎧にかかる。でもそんなことを気にする暇はない。
『Z』
「お次は小猫ちゃんの分だ!」
「ゴハァッ!!?」
次は小猫ちゃんの無念を…頑張りを込めて。
ライザーの顔面を連続で殴りつける。
『Y』
「それでこれは木場の分!!」
「っ、おのれ! 不死鳥の業火に焼かれろ!」
ようやく反撃に出たライザー。
俺の体を炎が焼く。熱いけど…痛いけど…効かねえ!
そのまま突き進み。部長の為にその身を犠牲にした。
木場の想いを込めてライザーを叩き伏せる。
『X』
「ルドガーの分だ!!」
「ゴガッ!?」
俺達の為に相手を引きつけてくれているルドガー。
あいつへの感謝を込めてライザーを蹴り飛ばす。
そのままあいつの元へと寄って行く。
するとあいつは怯える様に後退りを始めた。
『W』
「お前は、分かっているのか!? これは悪魔の、両一族にと
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