暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
『栄光』の・・・・
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まったくさ・・・・先輩のいう事は聞いた方がいいよ?」

「・・・・すいません」

ユキ達が謝る中、キリトは一人立ち上る。

「行かなくちゃ・・・」

「キリト君!無茶だよ!!」

リーファがキリトを支えた瞬間、キリトは呟いた。

「・・・・・取り戻すんだ。アスナを・・・」

「・・・今、なんて・・・?」

「・・・?アスナ。俺がもう一度会おうとしてる人だよ」

「・・・お兄、ちゃんなの?」

「え・・・?」

「スグ―――――直葉なのか?」

それは、残酷な結末。偶然の擦れ違い。

「酷いよ・・・あんまりだよ、こんなの!」

ウィンドウを操作。リーファはログアウトし、キリトは茫然とした。

「何をしている、追え!」

真が叫ぶ。

「今は『嘘』じゃない!後悔したくないんなら・・・行くんだ!!」

涼の叫びに、キリトがログアウトを選択。

急いでリーファの後を追いかけた。


現実世界

「スグ、いいか?」

「辞めて開けないで!」

初めて聞いた妹の声に和人は少し驚いた。

「一人に・・・しておいて・・・」

「どうしたんだよ、スグ。そりゃ俺も驚いたけどさ・・・」

戸惑いをはらみ、キリトは口を開いた。

ガチャリ、と扉が開いた。

二人が向き合う。

「あたし――――――自分の心を裏切った。お兄ちゃんを好きな気持ちを裏切った」

「全部忘れて、キリト君のことを好きになろうと思った。もうそうなってた。なのに。それなのに・・・・・・」

「え・・・」

和人は数瞬、絶句し手から口を開いた。

「好きって・・・だって俺たち・・・」

「知ってるの」

「・・・・え・・・・」

「あたしももう、知ってるんだよ」

彼女は知っていた。自身の運命を。その物語を。

そこからの会話は、キリトを傷つける。

キリトは口を何とか開いた。

「お前を傷つけてたんだな・・・」

「ひとつ聞いてくれ。アルンの北側で待ってる」

そう言ってキリトは自分の部屋に戻った。

一人残された直葉。決意はまだなかった。

激情に任せ、和人を傷付けてしまった。

アルンに行こうか。

また和人を傷付けてしまいそうで怖かった。

しかし、響鬼が言っていたことを思い出す。

『生きていくって事は、失うばかりじゃないぜ?』

大事なものをいっぺんに失った。

そこから得られるものはあるかな・・・。

直葉はアミュスフィアを起動した。


 アルン

リーファは一度、宿に戻った。

しかし―――――響鬼たち以外に、意外な人物がいた。

「リーファちゃん!!」

レコンだった。リ
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