番外編:ダークの迷惑な一日
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。詩乃の後を追い掛けてくれないか」
「……是」
真夜美はそう言うと、出ていき、俺のバイクを使って行った。
真夜美Said
「……ここは」
私が来たのは、翔夜が何時しか一緒に来てくれと言われた、丘の公園だった。
その公園のブランコに、シノンは座っていた。
「居た」
私は近付くと、シノンに言う。
「隣、良い?」
「……うん」
シノンの許可を得て、私は座る。
「……ねぇ、真夜美さん」
「何?」
「真夜美さんはどうして、翔夜さんに惹かれたの?」
……中々言葉で表せない質問が来た。
私は一つ一つ整理しながら言う。
「……私が初めて会ったのは、ある異世界の所。そこで、翔夜は再びSAOを攻略した。私と仲間と共に」
一つ一つ思いだしていく。
「最初は反発とか、そんな感じだったけど、途中から翔夜の事を思うようになった」
私は胸を押さえて言う。
「翔夜は何時も私の事を心配してくれて、在るときは一緒に来てくれた。それを繰り返していくうちに、ああ、これが恋か、って思うようになってきた。……彼女が居るのに、翔夜の事を好きになってた」
私はブランコをこいで言う。
「確かに、私は詩乃よりは強くないかも知れない。けど、それを乗り越えさせてくれた翔夜には感謝してもしきれない。……翔夜は、人に勇気を与えてくれる存在、そんな感じだと思う」
「……うん。私もそう思うよ」
詩乃が笑うと、私も笑った。
私はブランコを降りると、詩乃に言う。
「行こう、翔夜が心配してるよ」
「……うん」
詩乃は頷き、私達は借りたバイクを使って家に戻った。
翔夜Said
「ただいま」
真夜美の声がすると、俺は正座した。
そして、ドアを開けた瞬間。
「ごめん、詩乃!!」
見事な土下座をかました。
「えっ、ちょ、翔夜さん!?」
「詩乃の気持ちを解って無かった!!本っ当にごめん!!」
俺は顔を上げると、言う。
「詩乃、好きなだけ殴ってくれ!」
「……じゃあ」
すると、詩乃は手を拳にして、
「ハアッ!!」
足で顎にクリティカルヒットさせた。
体術スキル<幻月>。
見事な弧を描き、俺はライトに頭から突っ込んだ。
「グフォッ!」
ライトは腹を押さえて、俺を叩いた。待てライト、さっきのは不可抗力。
「……仕方ないから、それで許してあげる」
詩乃は少し不機嫌そうに言う。
「……翔夜、大丈夫?」
「……詩乃の痛みに比べれば」
「俺は無視かよ……」
ライトの呟きに、皆答えなかった。
「……まぁ、キスしたりしたし?責任はとってもらわないとね?」
突然、詩乃が言った。
「……え?」
「罰として、私達の彼氏になる。結婚も、子供を作るのも」
「ち、ちょいちょい!!マジで言ってるん!?」
俺は結構慌てた。ライトが口笛吹い
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