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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第10話 激闘、横須賀沖迎撃戦〜其ノ四〜
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ガ惚レ込ム<mモ頷ケルワ》
「……」
《アラ、モシカシテ貴女本気デ彼ニ……》
「黙リなさイッ??」

飛来する艦載機が爆弾を投下し、甲板に着弾。
装甲を捲り上げる爆風に耐えながら、海の彼方を睨みつける。
幾つもの雷跡が迫り来る。
だが、其れは戦艦棲姫を狙った物では無かった。

「……ッ??」

雷跡が向かう先は、ミサイル重巡洋艦いざなぎ。
必死に回避行動を取る空母隊を守るために立ち塞がるいざなぎに、1本が吸い込まれるように向かって行った。

立ち昇る水柱が、いざなぎを包んだ。

いざなぎがどんどん傾斜していく。
被害は決して軽い物ではないのは明白だ。
新手の雷撃機が、いざなぎを含む艦隊を標的に定めている。

戦艦棲姫は空母棲姫の狙いに気付きながらも、主機をフル回転させた。
身動き出来ないいざなぎに向かって雷跡が走る。
その雷跡といざなぎの間に割り込むように、戦艦棲姫は船体を滑り込ませた。

数発の魚雷が船体に突き刺さり、爆発。
大きな水柱を巻き上げながら戦艦棲姫を襲った。

艤装を通じて激しい痛みが戦艦棲姫の身体を刺す。
だがその痛みに耐える暇なく、第2波の雷跡が迫って来た。

爆風と衝撃が船体を軋ませる。
護りに徹する戦艦棲姫には成す術がない。
徐々に傾斜していく船体。

《馬鹿野郎ッ?? 諦めるなッ??》

響く声に何事かと周囲を見回す。
徐々にではあるが、傾斜していた船体が復元していた。

《第2、第3小隊は戦姫級を護衛ッ??
ハイゴッグは戦姫級を押し上げろッ??》
《響、船外排水ポンプ用意ッ??》
《ypaaa??》

自身を守る様に空を飛び回るMSと、接舷する響に惚けていた意識を持ち直す。

《タケルッ?? 駆逐艦を護れッ??》
《ユウヤ上だッ??》
《龍浪さん援護頼みますッ??》

だがMSも次第に艦載機に押され始める。
数の暴力が艦隊を襲う様は、まるで獲物に群がるアリその物だ。
迫り来る艦爆が爆弾を抱えながら飛来する。
神風だ。

《させるかッ??》

戦艦棲姫と艦爆の間に入ったMSがマシンガンを乱射しながら立ち塞がり、艦爆を撃ち落とした。
だが落とされる寸前に切り離した爆弾がMSにぶつかり、MS諸共吹き飛んだ。

《ジャックッ??》
《sit?? ジャックのジムキャノンが喰われたッ??》

落とされたMSの僚機が叫ぶ。
そのMSも、数機の艦爆の特攻の標的になり、2機が揃って爆煙に消えた。

《第3小隊がッ??》
《畜生ッ??》

電探に新たな反応が現れた。
第4次攻撃隊だ。

戦艦棲姫は静かに目を閉じ、決意新たに新手を睨みつけた。


???


同時刻
リンドヴルム

「さっさ
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