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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第1部
第10話 激闘、横須賀沖迎撃戦〜其ノ四〜
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≠死地に追いやった私が言える立場ではない事は承知しております。
ですが、彼等≠ノは多大な借りがあるのです」
「承知しておりますとも。
……それに私は感謝しているのですよ、殿下。
この横須賀の地で醜く朽ち果てる身であった私に、もう一度誇りを取り戻すチャンスを下さった殿下と彼等≠ノは、感謝しても仕切れません」
「……ラポワント艦長」
「御心配は無用です、実は……先だって古くからの友人達≠ノ連絡を入れてありましてな……」


???


数時間前
横須賀沖 B7R

明け方の海……その宵闇の中、リンドヴルム率いる臨時聯合艦隊と、空母棲姫率いる日本侵攻艦隊の海戦は、熾烈を極めていた。

「ラトロワッ?? 空母隊を死守しろッ??
航空隊の支援が無くなったらジリ貧だッ??」
《わかってるッ??
航海長ッ?? 面舵15、両舷原速ッ??
砲雷長ッ?? 弾幕絶やすなッ??》

圧倒的戦力を投入して来た空母棲姫率いる侵攻艦隊との戦いは、戦艦棲姫達の介入により、ほぼ互角の勝負になっていた。
とは言え数で勝る深海棲艦の艦隊に真っ向から太刀打ち出来ているわけではない。
ミノフスキー弾頭は枯渇寸前、MS隊や各艦に乗組員にも疲労の色が出始めている。

深海棲艦の砲撃で片腕を失くしたヘイズルを操り、群がる艦載機を叩き落とす。
その足で、艦隊の盾となって戦列に身を晒す戦艦棲姫に取り付いた。

「随分早い再開だな、お姫様?」
《……》

無言で主砲を撃ち続ける戦艦棲姫を尻目に時間を確認する。

「……もうすぐ夜が明ける、誤射が無いように通達してあるが、充分気を付けてくれ」

一度補給の為、リンドヴルムに戻る必要がある。
戦艦棲姫の甲板を燃やさないようにブースター点火配置を書き換え、ゆっくり飛翔する。

《貴方ヲ信じマす》
「え?」
《貴方の言葉ヲ信ジます、……誤射ハ無いト、信じマス》
「……すまん」

俺は戦艦棲姫の信頼に応える為、出力全開でリンドヴルムへ向かった。


???


《提督、テ〜トク〜〜ッ?? 遊ボ〜〜ヨ〜〜ッ??》
《だああッ?? うるせぇッ?? 後でたらふくクッキー喰わせてやるから我慢しろッ??》
《ヤダヤダヤダヤダ〜〜ッ?? 提督ト遊ブノ〜〜ッ??》
《ぜかましいッ?? だったらさっさとあの馬鹿共を爆弾と魚雷で消し飛ばしてこいッ??》
《ブ〜〜〜〜ッ??》

通信から洩れるヲ級と彼のやり取りに?が綻ぶのを感じながら、空母棲姫の艦載機を撃ち落とす。
だがその直後、通信がブツリと途切れ、あの声が聞こえて来た。

《……コレデハ坊ノ岬<m焼キ回シネ。
ソウ思ワナイ? 大和=t
「……」
《彼……一葉ッテ言ッタカシラ?
イイ男ヨネェ……貴女
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